昭和・平成・令和 徒然なるままに

徒然なるままに様々なことを思いつきで語りたいと思います。特にプロ野球の現在過去未来、ジャイアンツの戦略イメージについて語ったり、プロ野球選手や皆様の生活にちょっとしたよい変化を与えられるよう情報を提供し活動していきたいと思います。ふと心に浮かんだ取るに足らない話題ばかりで大変恐縮ですがお付き合いのほどお願いいたします。。

努力と苦労

 さて、今日は私にとって嬉しいニュースが二つありました。下記の記事のように一つはNHKのニュースなどでも大きく取り上げられた、池江璃花子さんの復活、東京五輪代表に内定したことはもちろん皆さんご存知ですね。

 もう一つは、やはり下記の記事のように巨人がコロナ陽性の主力選手が4人(プラス濃厚接触者の数名)出たにも関わらず、2軍から即スタメンの立岡選手と香月選手が活躍し、さらに田口選手の代わりにトレードで巨人に来て、最近一軍に上がった廣岡選手も代打で活躍し勝利したことです。

 二つのことで共通しているのは、すべての方たちがしっかり努力して準備してきたということです。しかしながら池江さんは白血病からの復活、また巨人のこの3選手とも今季初ヒットで、香月選手も廣岡選手もトレードされてから初の一軍でのヒットを今日打っています。苦労が報われたと思ったかもしれません。

 

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 今私は、中野信子さんの「あなたの脳のしつけ方」を読んでいます。だいたい目から鱗の話ばかりなのですが、「努力のしつけ方」は私の見解とは少々異なるものでした。世の中には生まれつき努力できる人がいる一方で、生まれつき努力できない人もいる。努力できることは才能であると述べられていました。エリート音楽家とふつうの音楽家では練習時間が違い、技能を獲得するために必要な長時間の練習ができるようあらかじめ、遺伝子にプログラミングされている。一流と呼ばれる人たちは自分を追い込んで日々努力を積み重ねている、なぜ彼らはあんなにがんばれるのかと書かれています。努力が実りやすいものと実りにくいものがあり、せっかく努力を費やすのであれば、報われることに費やすのが賢明である。そのとおりですね。

 ところが努力できないことも一つの才能で、努力遺伝子を持たない人は「無駄な努力をしない才能に恵まれている」と書かれています。そしてそのような人は物事を効率的にこなす才能を持っていると言われています。そして時には一歩引いて何のために努力しているのかを冷静に問い直してみることが必要だと書かれています。

 ほとんどのことは中野さんの書かれた通りと思います。私は後者の努力遺伝子はもたず、努力できないほうの人間で、才能もないので物事を効率的にこなそうとはしているものの、たいしたことはできていません。しかし効率的でない無駄な努力は必要に迫られてしていると思います。上司の命令で部署の売り上げを集計し統計に基づいてグラフを作りなさいと言われた時に、”努力遺伝子をもっていない”人は、数字を入力するだけで統計やグラフを作成するプログラムを作るということを思いついて実行するということが書かれていますが、努力遺伝子を持っているからこそ、このように効率的に行おうとするのではないでしょうか?池江さんや巨人の選手もやみくもに努力、練習しているわけではなく、最近はデータなどに基づいた、よい結果を出すことが多い効率的な練習方法を苦労して、努力してやっていると思います。つまり努力遺伝子をもっていない人がいるとすれば、どんなことであっても結局苦労したり、努力したりするということが根本的に、効率的にできないので、私のように何事も中途半端ということになるのではないでしょうか?

 とはいえ、揚げ足をとっているだけで、中野さんはこのようなことは先刻ご承知と思いますので、変なところにこだわって申し訳ありません。おそらく「努力のしつけ方」でも触れられているとおり、努力中毒に陥りやすい日本人に注意を促すのが中野さんの趣旨なのでしょうね。

直言の臣、諫臣

 大河ドラマ「青天を衝け」を皆さんはみていらっしゃるでしょうか?第3話で、徳川斉昭が言われた「直言の臣」とは君主の間違いを正すために、処罰を恐れず自分の意見をハッキリと言うことができる家来のことだそうですね。平岡円四郎さんが徳川慶喜の「直言の臣」だそうですが、今後の「直言の臣」ぶりが楽しみですね。また主君を諫める家臣のことを「諫臣」と呼ぶそうですが、慶喜のお父さんの徳川斉昭にはっきりと物を言え、諫める家臣は藤田東湖さんだったそうです。

 さて間違いのない、失敗しない方であればこのような方たちは必要ないと思いますが、そんなドクターXのような(手術に関しては)完璧な人間はいないと思いますので、それぞれの組織のトップの方たちには「直言の臣、諫臣」がいらっしゃらないとだめだと思います。思えば、戦国武将の豊臣秀吉には黒田官兵衛が、上杉景勝には直江兼続が、武田信玄には板垣信方山本勘助(もちろん小説で描かれた部分が大きい人かもしれませんが)などがいたので、それなりに成功者として名が残っているのではないかと思われますし、このような方がいない場合やそういう方がいても聞く耳を持たない方は戦国時代では滅びる運命にあるのかなと思います。武田信玄の子どもの勝頼はどちらだったのでしょうか?

 家臣団(部下の方たち)からすれば、このような「直言の臣、諫臣」の方にがんばってもらわないと、組織はどんどん弱体化するので、ある意味トップよりも重要というわけですね。そのためか、黒田官兵衛直江兼続山本勘助さんは大河ドラマの主役の方たちですし、「半沢直樹」さんも「直言の臣、諫臣」ということになるのかなと思います。しかし実際には、政府に「直言の臣、諫臣」のような気持ちで提言した方たちかもしれないのに、要職から外されるということがあると菅総理は下記のように公言されていましたね。

菅首相、NHK改革反対した課長の異動は「左遷」 - 社会 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)

 私は下記の以前のブログで、このように書きました。

「 世の中には大人になってもお世辞を言われたい、あるいは常に持ち上げられていれば楽しく過ごせる人がいます。自分に耳の痛いことを言うような人は有能な人でも簡単に遠ざけ、周りをイエスマン、自分の思い通りにさせてくれる人だけ側近に置き、国民や考えてあげるべき人のことより、自分(や利害関係者)のみのことだけ自然に考えてしまう。テレビや映画だけのことかと思いきや、実際にも似たような人がいるとお思いの方は多いのかもしれません。」

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また別の以前のブログではmこのようにも述べています。

「子どもだましの政策ではなく、自分より優れた人(などいないと思っているのかもしれませんが)にも通用するような政策をさりげなく実行できる人が全世界で活躍することを望みます。それには周りをイエスマンで固めるのではなく、耳の痛いことも言ってくれる真の”ブレーン”を近くに置くことが必要だと私は思います。」

prokenkougiants.hatenablog.com

 

 私はトップとなるような立場でも、トップが持つような見識もありませんが、これからは僭越ながら、自分がよく知っているトップの方々に「直言の臣、諫臣」がいらっしゃるかどうかという視点でもその人を観察したうえで、その組織が隆盛するか衰退するかを見極めていきたいと思います。

 

 

 

 

コントロールとコントロール感

 さて皆さんは自分自身のしなければならない、色々なことをコントロールできているでしょうか? 私は何十年と働いていても、まだまだ何もかもコントロールできていないなと思います。

 下の記事のように桑田真澄さんは現役時代、抜群のコントロールがあり、”投手にとって一番大切なのは「コントロール」”と話されています。超人級の直球のスピード・キレ、変化球のキレ・変化量があれば、どこに投げても打たれないでしょう。しかし、皆同じ人間であり、類まれなる素質と修練を積んだトップレベルのアスリートたちが差をつけるには、投手ではやはりストライクゾーンの四隅に投げ分けられる、また野村克也さんのようなキャッチャーと協力して、相手の打者の心理を読んで裏をかくコンビネーションをさらに身に着けることでしょう。これにはふだんの目標を持った練習、様々な場面での経験、ふだんから精神的にも肉体的にも健康を保って節制すること、常に勉強を怠らないこと、集中力・注意力を切らさないことなどが必要だと思います。

 

 

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 ところがアスリートだけでなくこれは一般人の我々にも十分当てはまることだと思います。勉強を十分していても、その実力を発揮しなければならない入学試験などでは緊張感から気もそぞろになり、うわの空で思考が停止し問題を読み進めない、また集中・注意力の欠如からケアレスミスを乱発してしまうことがあると思います。また仕事ではいつも時間的にも、精神的、肉体的にも余裕のある楽な場面で仕事ができるわけではありません。判断を間違えば相手や自分の部下や同僚に大きな影響があるような切羽詰まった場面でも、その余裕のある場面と同じように対応できる、これが自分自身のコントロールだと思います。

 自分自身のことを考えても、失敗の連続だった若い頃よりは追い詰められていても、随分自分をコントロールできるようになったとは少し思いますが、まだまだ毎日のように、ああこの場面ではこうすればよかった、イライラしてしまった、注意力や集中力の不十分さから確認し忘れたなど反省することばかりです。相手があるような仕事でも相手がいくら未熟で不適切なことをしたと考えられても、自分はそれでイライラしたり、集中力が欠如したりしてはいけない、いつも冷静に自分をコントロールし平然と適切に対応しなければならなかった、失敗場面でもう一度やり直したいと反省せざるを得ません。”仕事は人間関係が一番”と言いますが、皆さんがそれぞれ自分のコントロールをしっかりできるようになれば、仕事の人間関係で悩むことはなくなるのかもしれませんね。 

prokenkougiants.hatenablog.com

 

 昔書いた私のブログでは、「コントロールできないことで目標を立てるより、自分でコントロールできることに関して特に目標をたてるべきだと思います。」と書いています。人間関係や自分以外の人をコントロールすることは不可能ですので、いかに自分をコントロールできるかが最も重要で、さらに”自分自身をコントールできているな”という自分自身の十分なコントロール感が自信につながり、勉強、スポーツ、仕事で成功するのに重要な要素なのだと私は思います。

心機一転、初心忘るべからずと鉄は熱いうちに打て

 巨人・田口麗斗投手と、ヤクルト・広岡大志内野手の交換トレードが1日発表されました。私は下記にある以前のブログで、「実力がありながらくすぶっているが有望な若手選手をトレードで獲得することも考えてほしいなと思います。つまりこれからはジャイアンツも実績型選手を放出し、未来期待型選手のトレード獲得を目指す必要があるでしょう。今年行った巨人和田選手⇔楽天古川投手の有望な若手同士というのも未来指向型のよいトレードだと思いますね。たとえ失敗したとしてもファンが納得できるFA、トレードを行ってこそ、再び球界の盟主、巨人と呼ばれるようになることにつながるのではないでしょうか?」と述べました。

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  また、前回のブログでは「ここ数年ヤクルトの村上選手、阪神の佐藤選手と左の強打者をドラフトでうまく指名できておらず、左の強打者不足になりそうだったところ、新外国人の二人(一人はスイッチヒッターですね。)や梶谷選手、長打力・体力をつけてきた吉川尚選手、今は三軍の山下航選手など、これから活躍しそうな左打者が増えてきて、坂本、岡本選手に続く強打の右打者が早く出てこないかと心配しだした今日この頃です。」と書きました。
 下の記事を読むと、その記事を書いた日の相談でトレードが決まったようですが、巨人の首脳陣はこの日までには腹は決まっていたことになりますね。

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 さて、私は上記でも述べたように、このようなトレードは悪いことは全くないと思います。田口選手のほうが年齢もあり実績は上ですが、お二人とも本来の素晴らしいポテンシャルよりも、現時点では期待を裏切っていると思われるような成績の伸び悩み方です。また、ヤクルトにとっても巨人にとってもお二人は同様にチームに必要と考えられるピースの一つだと思います。ではなぜ伸び悩んでいたのでしょうか?現在レッドソックスの澤村投手にも言えたことだと思いますが、迷いが強くなりどうしたらよいのかわからなくなってしまったり、現在の自分の状況を打破して前に進む気持ちが弱くなってしまっているのでしょうね。毎年切り換えて、最初に入団した時のような初心に戻って、新たな自分の課題を見つけ、その課題克服に取り組むなどのことが新鮮な気持ちでできればよいのでしょうが、そのようなことが何らかの原因でできなくなっているのでしょう。しかし、心機一転、環境を変えれば取り巻く人も変わり、廣岡選手には高校の1年先輩である岡本選手がいる、また巨人首脳陣もドラフト当初から坂本選手の後継として廣岡選手の潜在能力を高く評価していたのかもしれず、チャンスは十分に与えられるでしょう。田口投手のほうはヤクルトの尾花コーチが巨人時代育てたと言われているようです。尾花コーチの再指導の下で計算できる投手が足りないヤクルトでかつての輝きを見せられるかもしれず、両チームの周囲の人たちの存在もトレードにつながったんだろうなと思います。また野球選手はほとんど40歳までに引退することから、20代前半までの鉄が熱いうちにトレードした方がよいことは間違いなく、23歳と25歳という若い年齢も、トレード成立を強く後押ししたでしょう。

 今日のオープン戦の廣岡選手のホームランも長距離バッターらしい素晴らしい当たりでした。このように未来志向型でWinWinのトレードが増えれば、現役ドラフトなども含め、それぞれの選手や球団、球界すべての活性化、将来の発展につながることは間違いありません。ファンも、ひいきのチームだけ強ければよいといった狭い視野で考えていたら、プロ野球の発展はなくなり、すぐ息詰まりつまらなくなってしまうと思います。日本シリーズ制覇に向けてまだまだ巨人のこのような未来志向型のトレードはあると思いますので注視していきたいと思います。

持っているもので勝負するか、ないものねだりか

 巨人の秋広選手がドラフト下位で指名され、身長2mの球界最長身、まだ高卒ですらっとした細身でも打球のスピードはトップクラス、球を飛ばす力も大いにあること、走力も肩もかなり強い、なおかつイケメンと野球選手に欠かせない素晴らしい能力ばかりで、あとはケガをしないようにしっかりとした体を作り、経験を積むことだけしかなく、もっていないものはないのではないかというくらいの魅力あふれる素質で将来を嘱望されていますね。Youtubeやネットでも有名野球評論家が手放しでほめている記事が多いと思います。

 ドラフト一位で阪神の佐藤選手を巨人ははずしましたが、はずれた理由となるような伏線が平内投手の獲得ばかりでなく、ここにもあったかという感じで本当に嬉しく思います。ここ数年ヤクルトの村上選手、阪神の佐藤選手と左の強打者をドラフトでうまく指名できておらず、左の強打者不足になりそうだったところ、新外国人の二人(一人はスイッチヒッターですね。)や梶谷選手、長打力・体力をつけてきた吉川尚選手、今は三軍の山下航選手など、これから活躍しそうな左打者が増えてきて、坂本、岡本選手に続く強打の右打者が早く出てこないかと心配しだした今日この頃です。

 私たちは、ついつい自分でも探せば持っているよいところがあるのに、このようにないものがないような素晴らしい人を見ると、ああこういうところが自分にもあったらもっと可能性が広がるのになど、ついつい、ないものねだりをしてしまうことがあるのではないかと思います。秋広選手のように身長が高ければストライクゾーンは広がりますが、身長が低ければストライクゾーンは狭まりますので、球を見極めていけばピッチャーはフォアボールを出す確率は高くなります。また体が小さければタッチできる的が小さくなるわけですから、走塁などでタッチをかいくぐるのも楽になる可能性があり、やはり小さい選手でもメリットは結構あるように思います。

 さて世界保健機構の障害の分類(1980年)は階層性を示したモデルが作られており、Impairment(機能障害)がDisability(能力低下がある個人レベルの状態)に結びつき、それがさらにHandicap(社会的レベルの不利)となるとされていました。この分類は2001年に社会の中でもお互いを認め共に暮らしていこうというノーマライゼーションの意識が高まった結果、一方向の矢印から両方向の矢印の相互作用モデルとなり、マイナスよりもプラスを重視する立場からプラスの用語を用いることとなり, 機能障害でなく「心身機能・構造」, 能力障害でなく「活動」, 社会的不利でなく「参加」となった結果、国際生活機能分類と名前も変わっています。おそらく短所をマイナスと捉えず、逆に長所にしてしまう、あるいは短所があることを反骨精神にして長所を磨くなど、マイナスと考えられることがあってもそれをプラスに考えていこうというものに変えたのだと思います。

 私も若い頃は自分より能力の高い人があまりにたくさんいらっしゃるのでいつも周りの方たちがとてもうらやましく思えましたが、いつの頃からか他人とは違う自分の長所を磨くこと、伸ばすべきところを最大限伸ばすことが一番であり、槇原敬之SMAP)さんの歌のように「世界に一つだけの花」を目指していかに努力をするかが自分を世の中に役立たせ、生かすことのできる道なのだろうなと思うようになりました。

ドクターXが”いたしません”自分に必要ないと思う業務や勉強”、”繰り返す単純?作業はどう考えるべきなのか?

 前回少しドクターX〜外科医・大門未知子〜を取り上げました。

 

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その中で、

教授の研究のお手伝い、いたしません
論文の下調べ、いたしません
院長回診・教授回診、いたしません
学会のお供、いたしません
ゴルフの送り迎え、いたしません
愛人の隠蔽工作、いたしません
飲み会のおつきあい、いたしません

という院長先生方とフリーランスの大門さんが契約書を交わす場面が出てきます。

 この中で下の3つは現状では通常でもしないことだろうと想像できますが、学会のお供といわないまでも学会で勉強することはふつうあるだろうなと思いますし、おそらく教授の研究や論文の下調べでも自分の今後のオペに役立つことは見つけられると思いますし、患者さんのためになったり、自分も著者になれたりなどのことはあるのではないかと思います。院長や教授回診でも、患者さんの診察で何か新しい発見をすることもあるでしょう。このように一見不必要に見えたり、繰り返す単純作業であっても、その中から自分の仕事に大切なもの、今後の将来に役立つものにつなげるヒントなどをみつけることは多々あるのではないかと思います。これら全ての「いたしません」に代わることを大門さんがやっていれば問題はないのでしょうが、ドラマでは当然そういう場面はあまり出てきません。

 下記の阿部二軍監督のトスバッティングで山瀬選手が的当てに苦労しています。いろいろなところに打球が飛ぶ様子から、ボールを毎回同様に捉えられていない様子がうかがわれます。この的の近辺に鋭い打球が飛ぶようになれば、フォームも安定してミート力が上がっているということでしょうし、阿部監督もそうなればこの練習を終わらせるでしょうから、やはりこの練習は意味があるように思います。

 

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このように繰り返す単純作業や自分に必要ないと思う業務は無意味ではないことが多々あるのではないかと思います。

 しかし、私が昔小学校の頃にやらされていた、計算ドリルなどの類は、ある程度やったところで、もう必要ない、別のことをやりたいと思っても、何ページも同じ作業が延々と繰り返されます。では仕事でふつうあまりやりたくない?と思われる片付けや、整理などに時間をとられるのと同じように考えてよいものでしょうか?直接自分の業務に結びつかない方もいらっしゃるでしょうが、時間をとられる片付けや整理は組織で当然やらなくてはいけないものですし、その中でやはり気づきはあると思います。最近自分も参加して行った整理片付けではやはりいくつかの発見があり、その時間は有意義であったと思う時がありました。しかし計算ドリルの類は、自分ではやらなくてはならないものという意識は全くなく、終わっても「あーこれに時間を費やす間に別の宿題も終わらせられた。また自分の課題(苦手)であることに時間を費やすことができた。」という虚しさや疲れだけが残り、早々に気づきはなくなりました。記憶は定かではありませんが、解答集があればおそらく私は途中から解答集を写していたのではないかと思います。まあ今のドリルはもっと工夫があるのではないかと思いますが.....

 現在は昔と違って皆同じ課題を訓練のようにこなすのではなく、個人個人の長所を生かして苦手なところを克服する個別支援教育が必要と考えられています。無駄な課題が多く出て、学校が嫌い、勉強が嫌いという子どもも増えていると思いますので、必要性と気づきがあるような反復練習や、創造性が生まれるような宿題をさせ、将来仕事をするときに役立つような学校教育にしていただけることを切に望みます。大門さんのように、生徒によっては「いたしません」権利を認め、「それはしなくていいから、必要な別のことをやりなさい」と許可をするような教育にしてもらいたいなと思います。

 

 

 

 

「考えを表に出すな」と「私失敗しないので」

 緊急事態宣言が延長され、皆さんの自粛についても、慣れて気にならなくなったか、あるいは我慢の限界に来ているか、どちらでしょうか?私はそれなりに忙しい?ので、どちらかというと前者ですが外出できず、お祝いの外食などもできず辟易としているところはありますね。

 さて最近の下記のブログのように何度も取り上げて申し訳ないのですが、映画ゴッドファーザーで初代のヴィトーの時代に、コルレオーネ・ファミリーに麻薬の取引が持ちかけられます。麻薬取引はするべきことではないと考えるヴィトーは拒絶しますが、長男で跡継ぎになる可能性が高かった?ソニーは乗り気の姿勢を見せたために、邪魔なヴィトーを消せば取引は可能と考えられてしまい、ヴィトー襲撃事件が引き起こされ、ヴィトーは複数の銃弾を受けて昏睡状態となるも何とか一命を取り留めました。その麻薬の取引を持ちかけられた話し合いの席の直後に、ヴィトーはソニーを「家族の前以外では考えを表に出すな」としかり飛ばしています。この教えは結局跡を継いだマイケルにもその後受け継がれていました。

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 私が好きな「ノッティングヒルの恋人」では、旅行書専門の書店を営んでいるウィリアム(ヒュー・グラント)が女優のアナ(ジュリア・ロバーツ)と恋仲になり、一度別れた後、再度アナがロンドンに撮影で訪れた際に、ウィリアムが映画撮影場のアナに会いに行きました。撮影が終わるまで「待っていて」と言われたにも関わらず、撮影の合間に男優と他愛無い会話をアナがしているときに、ウィリアムのことを「何でもない過去の男(No One)」と話したのをたまたま撮影風景の見学の際にヘッドフォンで聞いてしまい、勘違いして何も言わず立ち去ってしまいます。後日アナが一人の女性としてウィリアムの経営するトラベルブックショップで愛を告白し、その時の会話に関して「あんな信用できない男に本当のことを言うはずないでしょう」と言われたにも関わらず、撮影場での言葉がショックでどうしても疑念をぬぐい切れない彼は、その場では求愛を拒絶してしまいます。このように何度かうまくいかなくなるものの、最後にどんでん返しがあるのがラブコメの王道なのですが、やはり結局はハッピーエンドでした。このように、撮影現場の信用ならない男優の前ではアナは考えを表に出しませんでした。

 私は信用できない相手には「考えを表に出すな」ということは当然のことだと思います。「うそを言った方がよい」ということにもならないと思いますが、ソニーの軽はずみな行動でヴィトーは生死をさまよい寿命を縮めたと思いますし、とぼけた方がよいときは、とぼける、あるいは表現しないことが必要なのです。

 ドクターX〜外科医・大門未知子〜米倉涼子さんは「私失敗しないので」とことあるごとに発言します。これは本当に自信があることの表れかもしれませんし、「自分は失敗しない」と暗示をかけているのかもしれません。しかし、もしかすると本音は「私失敗しないので」という言葉とは裏腹なのかもしれず、考えを表に出さないようにしているだけなのかもしれません。脚本の中園ミホさんや監督・プロデューサーにもそのあたりぜひ聞いてみたいなと思いますし、次回のドクターXも必ずあると思っているので、今後そのあたりにも注目したいと思います。ドクターXのことについてはぜひ今後もまた取り上げたいなと思います。