昭和・平成・令和 徒然なるままに

徒然なるままに様々なことを思いつきで語りたいと思います。特にプロ野球の現在過去未来、ジャイアンツの戦略イメージについて語ったり、プロ野球選手や皆様の生活にちょっとしたよい変化を与えられるよう情報を提供し活動していきたいと思います。ふと心に浮かんだ取るに足らない話題ばかりで大変恐縮ですがお付き合いのほどお願いいたします。。

鼻を明かす、慢心、向上心

 そろそろプロ野球のキャンプも始まるところで、プロ野球ファンはわくわくしているのではないでしょうか?今年はコロナ禍なので、無観客のキャンプのようですが、開幕はこのままうまくいけば、例年並みになるのではと期待している方は多いと思います。

 さて私が一昨年のドラフトの後で書いた記事ですが、巨人のスカウト部長は「戸郷投手も大事なところで投げている。戸郷投手と堀田投手で言えば、ドラフト順位だけでなく、堀田投手の方がはるかに可能性は高い」と発言したことなどに関して下記のように取り上げました。その後、戸郷投手はこのスカウト部長の鼻を明かし、高卒のドラフト1位で2年目と言っても誰も疑わないくらいの好成績、9勝6敗、防御率2・76で新人特別賞を受賞したことは皆さんもよくご存知のことだと思います。この言葉が原因だったのかどうかわかりませんが、その後このスカウト部長は下記のデイリー新潮の記事のように更迭されています。もちろん私はこの更迭の理由について全く知りませんが、私がスカウト部長の上司であれば報道されたことに関して経緯を聞いたうえで、内容によってはスカウト部長の更迭を決めたかもしれません。ただし、私がこの記事で書いたように「反骨精神旺盛な若者はそれを逆に見返してやると思ってやる気を倍増させ」好成績を上げたのであれば、結果的には救われたということになります。しかし、やはり球界の盟主たる巨人軍のスカウト部長になられる人に必要な品格を考えてみると、そのようなところには達しておらず、スカウトのトップになって成功して「慢心した」言葉と言われても仕方がないのかもしれません。

 

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 前々回も取り上げましたが、肘のトミージョン手術を経験した桑田真澄さんが巨人のコーチに就任されました。巨人には私の知る限り、トミージョン手術を経験した選手も、一昨年ドラフト1位の堀田投手、昨年ドラフト2位の山崎投手、さらに與那原投手と3人います。また肘の骨折を経験した数年前のドラフト1位の鍬原投手や、潜在的にも肘のケアをしなければならない選手はたくさんいるでしょう。肘を壊さないようにするにはどうすればよいか、肘を壊した場合はどうすればよいのか、桑田投手の役割はよく報道されていることだけでなく、非常に多岐に渡ると思います。ちなみに私の個人的な感想ですが、現在の宮本一軍コーチはデビュー当時、切れ味鋭いカーブと伸びのある速球で十分通用していたのに、シュートを覚えてからカーブが曲がらなくなり、速球も威力がさほどではなくなった気がします。桑田コーチは「平均点以下の無駄な球種を覚えるな、球種を絞って平均点を超えろ」と言われていますし、ご存知のように往年の江川投手は速球とカーブ、斎藤雅樹投手も速球とカーブで通用していました。常に向上心を持って自分の技術を向上させようと努力していたと私が思っている桑田コーチは、個人的にはこのようなことを考えているのではないかなと思いますし、肘のケガをしてしまった経験も踏まえて、球種を増やせば投げ方によっては肘にも負担がかかるなどのことを考えているのかもしれません。

 素晴らしい実績を持ったスカウト、選手、コーチでも慢心を戒め、常に向上心を持って、選手のケガがないようによいところを磨かせ、選手はケガをしないように気を付け自分のよいところを磨き、我々の鼻を明かしてくれる選手が今年たくさん巨人軍に出てくることを祈ります。そしてペナントレースを制し、日本シリーズパリーグの覇者に堂々と勝てることを私は期待しています。

「追跡子だくさん将軍の大名ファミリー化?計画」と信頼

  かなり前の英雄たちの選択ですが、録画していた「追跡子だくさん将軍の大名ファミリー化?計画」を最近見ました。徳川家斉は子だくさんで40人以上の子どもがいたため、各藩の藩主になるべく子どもを送ったり、藩主のお嫁さんに子どもを送ったりしたようですが、やはり藩主を入れればその藩が藩主の思い通りになるかと思うと大間違いだったようですし、お嫁さんを送っても子どもが生まれなかったりして、自分の思うようにいったのは結局ごくわずかのようでした。

 重要な藩、あるいは全ての藩の藩主を徳川大名にしてファミリー化してしまう計画であり、血脈中央政権を目指したものらしく、どの大名も将軍と家格が同等となり、天皇からの官位を上げたり、血筋コンプレックスもなくなったりするよい点があると考えたようです。またそれぞれの藩主を自立させておくと、幕府の反対勢力が錦の御旗として担ぐような心配をなくせるので、将軍が危うくなることもないだろうなどいろいろな思惑があったようです。しかし、やはり血縁の論理は時代錯誤で、結局明治維新で血脈を断ち、有能な人間を官吏として地方に送るような全国支配をするようになったわけですね。まあ現在の官僚制度も今後それなりに改革していかないと、おそらく存続は難しいと思いますが、今後一体どのように変わっていくのでしょうか?

 さて、前回も取り上げましたが、映画”ゴッドファーザー”でマーロンブランド演じる初代のヴィトーはアンガーマネージメントなどができない長男のソニーや、マイケルを裏切る次男は自分の後を継げる器ではないとみなしており、結局三男のアルパチーノ演じるマイケルに譲るわけですね。また自分やマイケルの補佐役としては事実上の養子かつ組織の相談役であるトムを選んでおり、二人の兄弟には補佐もさせていないわけです。あの日本地図を完成させた伊能忠敬はやはり優秀であることを見込まれて、名商家の養子になっています。映画のグラディエーターで皇帝アウレリウスは皇太子コモドゥスに「帝位を将軍マキシマスに譲る」という意思を示したことから、自分本位の皇太子に殺されてしまうわけです。武田信玄がおそらく皆を苦しめていたであろう父を甲斐から追放したということも事実ですし、このようなことや、現代では兄弟親戚の相続争いがよくあることからも、血縁ファミリー化したからといってうまくいくものではないということは明白だと思います。このように血縁ファミリー化計画はどうみても無理があることは皆さんおわかりになるかなと思います。

 それでは何が大事かというと、やはり信頼度、信頼感ですね。ゴッドファーザーのトムは信頼度抜群で血縁がないのに兄弟より重要な地位を得ており、マフィアの掟でしょうが、信頼を裏切った兄弟をマイケルは許しませんでした。伊能忠敬士農工商の時代の”商人”であっても、隠居してから幕臣として取り立てられています。信頼度が高い優秀な人材を血縁に関わらずいかに敬意をもって組織の中枢に集められるか、これが組織のトップに求められるものでしょう。優秀であっても信頼できない部下は「泣いて馬謖を斬る」覚悟があり、組織を強くしていける信頼を裏切らない優秀な人を重用していくような、部下の尊敬を集められる品格力量抜群の方、こういう方が日本のトップや重要な位置を占めるようになっていってほしいと私は思います。

桑田真澄コーチ就任と「敵を憎むな、判断が鈍るぞ」

 桑田真澄さんが巨人に復帰しました。あれだけの実績があり、また勉強して裏付けに基づいた考え方・指導力もある選手がなぜコーチにならないのか不思議でしたし、私は下記のように過去のブログでも桑田さんに関しては何度か取り上げています。。

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 しかし下記の記事をはじめとして、巨人の上層部や原監督と必ずしも良い関係ではなかったようです。

 前回も取り上げていますが、年末に見たゴッドファーザーパートⅢでマフィアのファミリー率いるアルパチーノが、後継者と考えているアンディガルシアに対して「敵を憎むな、判断が鈍るぞ」とさとす場面があります。これらの記事が真実だとすれば、まさにこの発言と今回の桑田コーチ就任とは、かなり重なっている部分があるのではないでしょうか。

 私も肌が合わない、自分とちょっと違う感性の方に関しては、過去にはこのように合わないな、なぜこのような振る舞いを自分はされないといけないのか、パワハラにあたるのではないかなどと常に考えたりした時期もありましたが、このような状況に至るには自分の態度やふるまいにも問題があり、世の中やはり人間関係であり人間関係を先によくするべきで、正しいと考えられることでも押し通すのではなく、相手が求めていることもしっかり受け入れた上でないといけないと思いなおしてきました。どちらでもよいだろうというようなことに関しては、自分では違うと思っていても、相手の意見を取り入れるなどなるべくぶつからずにやっていくことが重要だとも考え、どんな相手に対しても常にフラットな態度で接することができるよう努めるようにしてきています。

 もちろん、自分と志が似ていて、感性も合う方で実力もある方たちで組織を強くできれば一番楽なのですが、そんなことはあり得ず、我々を見て若い方たちが育っていくことを考えると、タイプはかなり違うだろうなという上司たちがうまくかみあってやり遂げていく姿をみていくことは、彼らにとってとてもよいことなのではないのかなと思います。

 今回の巨人軍・原監督・桑田コーチの再結成は、打倒ソフトバンクには大変重要なことであったと思いますが、皆さんはどう考えられるでしょうか?私は巨人OBではもう一人、川相昌弘さんに早く巨人に戻ってきてほしいと思っています。今の巨人はソフトバンクに勝つには細かい技術や、この場面でどんなことを考えたらよいのか瞬時に自分で判断することに関して欠如している部分が多いのではないかと思います。川相さんが一軍の守備走塁コーチなり、ヘッドコーチをされれば、このあたりは解消できる可能性があるのではないかと思います。阪神も最近川相さんを臨時コーチにしてバントの極意などを伝授してほしいと考えたようです。打倒ソフトバンクで、「柔よく剛を制す」のような形でもよいので、新しい巨人軍野球、セリーグ野球でソフトバンクパリーグに対抗していってほしい、おもしろい野球を見せてほしいとプロ野球の一ファンとして願っています。

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超一流、一流、二流とそれ以下

 あけましておめでとうございます。といってももう遅すぎますね。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 皆さんは年末年始いかがお過ごしだったでしょうか?私は遠出はしなかったものの、家でのんびりとしたような、締め切りのある?仕事を少しずつやっていたような、普段よりはのんびりでしたが、完全には仕事を忘れることのできないお正月でした。しかし、次の日を考えなくてもよいので、あれ、こんなのやってると途中で気づきゴッドファーザー3部作を見たり、以前取り上げた江本孟紀さんの「野球バカは死なず」を読んだりして、いろいろ感じることがありました。

努力と工夫、補強と補弱 - 昭和・平成・令和 徒然なるままに (hatenablog.com)

 江本さんのこの本の中でしばしば「一流と超一流の差」というのが出てきます。一流は自分の力で光り輝ける人、「超一流」は自分が光り輝くだけでなく、他人の長所もうまく引き出すことができ一緒に輝ける人、わかりやすくいえば「自分とともにみんなを生かせる人」だと書かれていました。張本勲さんはやはり「超一流」で江本さんを輝かせてくれたお一人であり、1年目の江本さんの才能を早々に見出しトレードでうまく獲得し、力を引き出した野村克也さんもその一人ですね。また芸能界でもミヤコ蝶々さんなどその道の傑物に会ってその方とのエピソードを披露してくださっています。

 さて、皆さんはお近くに超一流の方はいらっしゃるでしょうか?私もいままで自分の業界では超一流の人に何人もお会いして、やはりその方たちには大変お世話になっています。これらの一流以上の方たちは決して人の足を引っ張るようなことはしませんし、職位が上ということで服従させたり、納得させようとはしません。ところが二流以下の方はやはり自分に自信がないのか、言動や行動では自分が上に見せられないと感じるのか、足を引っ張らないまでも、自然と尊敬の念を抱かせるような言動・行動をして周りが付いてくるのではなく、自分の職位や肩書が常に上なんだとところどころで意識させ服従させようとして、自分の立場を守るのにせいいっぱいなような気がします。自分に力や余裕がないといえばそれまででしょうし、自分でも気づかないのかもしれませんが、それを肌で感じることができる方たちにとっては、かわいそうな人に見えてしまうのだろうなと思います。しかしながらそういうことが理解できない、感じられない、あるいは上に従っていればいつでも安泰と思っている部下の人たちにとっては、足を引っ張ろうが、人を蹴落とそうがほめられない言動や行動をしていたとしても、職位や肩書でしか人を見られず、常に一番職位が上の方が正しく良く見えてしまうわけで、その人たちに媚び諂えば何とかやっていけると思ってしまうわけです。

 これらの二流なのに何とか媚び諂って職位肩書を上げた人たちが倍返しに会うのが、半沢直樹の世界ということになります。しかしながら、年功序列や職位肩書全盛の世界が崩れつつある現在の世の中では、この方たちが倍返しに会わず一生安泰ということにはならなくなってきているような気がします。少なくとも江本さんが活躍されてきたプロスポーツや芸能界などの世界ではこのような方たちは生き残れないでしょう。

 さてゴッドファーザーでは、末弟であるマイケル演じるアルパチーノがヴィトー演じるマーロンブランド(若い時はロバートデニーロ)が築き上げたコルレオーネファミリーを受け継ぐわけですが、配慮がなく、すぐ頭に血が上る長男が引き継げばあっという間にこのファミリーは終わってしまったでしょうし、二流であるにも関わらず、マイケルをひきずりおろそうと画策する周囲の人たちをかわして、マイケルは地位を確立していくわけです。またゴッドファーザーに関してはいずれ違うことでも取り上げたいと思いますが、このように二流の人たちが一流、超一流となっていく努力をせず、超一流の人を引き釣り下ろそうとすると倍返しに会うという物語でもあるのだと私は思いました。

 このように書いてはいますが、当然のごとく私は二流以下です。また、これから将来的にも一流、超一流になれないとは思いますが、常に超一流の人たちを尊敬し、そうなりたいと努力はしているつもりですし、その方たちに受けた恩返しだけは周りの方々にもしていきたいと思っています。努力をしない二流以下の人が一流、超一流になれると思ってしまう、あるいは既になっていると感じること、これが世の中への一番の脅威だと私は思います。

 

 

 

 

コロナ禍とセロトニントランスポーター、ポジティブ思考

 みなさんこんばんは!

 今日仕事納めという人も多かったと思います。本当にお疲れさまでした。

 私も今年は加齢?の影響もあってかとても疲れました。まだ年末年始にする仕事も残っていますし、一安心というほどではありませんがとりあえず出勤はしなくてよい可能性が高いのでひとまずほっとしています。さて1年振り返って皆さんいかがだったでしょうか?コロナ禍でもあり、おそらくほとんどの方が、ああこの1年とてもよかったなと純粋に思える人は少ないのではないかと思いますが、コロナ特需で収入が増えている方もいらっしゃるかもしれないので、やはりそれぞれ悲喜こもごもといったところでしょうか?

 下記の記事でも取り上げましたが、運・不運はそのときには実際のところはわからないと思います。コロナ禍で亡くなられたり、後遺症が残った方には本当にお気の毒でこれは不運だったと言わざるを得ませんが、このコロナ禍により、人類がいろいろと学べたものはありますし、将来的にもっと悪性で重症のウイルス疾患が流行ることも考えられ、そのレッスンとなるでしょうし、あるいは今回のコロナウイルス予防策・対策を今後も続けることにより、すべてのウイルス疾患にかかりにくくできたり、将来トータルのウイルス疾患での死亡率を減らせたりすれば、人類にとっては一つの大きな転換点となるかもしれませんし、似たような出来事があった場合にもっと迅速なしっかりとした強い対策ができるのではないかと思います。想定外が想定内になれば、同じ轍は踏まないで済むのではないかと思います。

 中野信子さんによれば、セロトニントランスポーターの数が多いと、セロトニンをたくさん使い回せるので、気持ちが安定し、安心感が持てるが、逆に少ないと不安傾向が高まるとのことです。日本人は、このセロトニントランスポーターの数が少ない人の割合が世界で一番多く、世界一不安になりやすい民族なんだそうです。不安になりやすい場合は、準備をして不安に備えるので、多少不安があったほうが長命にもなるそうです。日本人にもセロトニントランスポーターの数が多い人が3%くらいいるそうですが、アメリカ人の場合32%の人がセロトニントランスポーターの数が多いそうなので、もしかするとこの差が、「コロナ感染数において日本が米国より低い」ことに関わっているのかもしれませんね。もちろん、コロナウイルスへのかかりやすさはこのような個人の精神的要因だけではなく、持病や年齢、免疫能力など多数の要因に関わるものだとは思いますが、ウイルス感染が流行っていても、そしてかかりやすい環境・状況に自分がいる(例えば、狭い換気の悪い空間で、大声で大人数で至近距離で話し、お酒を大いに飲んでコロナのことを全く忘れてしまうなど)にも関わらずマスクや手洗いもしない方たちは、もしかすると不安になりにくい方たちなのかもしれません。

 しかし不安になりやすい人であっても、今年はああ厄年だったなと思っても、そのぶん今度は将来よいことがあるだろうと思えば気分が安定し、セロトニンが増え睡眠力がアップし免疫力アップしたりするでしょうし、今年よいことが多かったなと思う人は素直に喜べば「笑う門には福来たる」で免疫力アップにつながるでしょう。不安になりやすくてもポジティブ思考はこのようなコロナ禍ではとても大事なことだと私は思います。

 皆さんよいお年を!来年はコロナも収まり、皆さん(もちろん自分を含めてですが)が旅行や食事を大人数で楽しめるようポジティブ思考で祈っています。

 

ドラフトの運、不運 - 昭和・平成・令和 徒然なるままに (hatenablog.com)

「imagination is more important than knowledge」とデジタル化

 ハリウッド映画のアメイジングスパイダーマンをチラ見していて、彼の家の中に貼ってあるポスターでたまたま「imagination is more important than knowledge」という文章を見つけましたが、昔の日本人教育に大事にされたのはこのようなことではなかったと思います。しかし日本も遅ればせながら最近は「詰め込み教育」「一方通行」と揶揄されることの多い、従来の知識偏重型の授業から脱し、体験学習や調査学習、グループワーク、プレゼンテーションやディスカッションなどを通じて、子どもたちが「自ら能動的に学ぶ力」を身に付けられるような教育「アクティブラーニング」へと転換していこうという動きになっているようです。嵐の櫻井翔さんが主演の「先に生まれただけの僕」でもアクティブラーニングが取り上げられていましたね。

 さらに私は教育者でもないので、私の理解が不十分だとは思いますが、短所改善型から長所活用型に変わってきており、従来の苦手を克服させる、ドリルなど皆同じものを何度も繰り返させ、全員の底上げをしようと試みる訓練(軍隊?)型の教育から、本人の個性、得意なところ、手順を使って苦手なものを克服する教育方法に変わってきているような気がします。詳しくは成書に譲りますが、継次処理と同時処理どちらが得意かなどの判定でその子に合った教育学習法が決まってくるのでしょう。これらはまだまだすべての子どもに対してやれていることではないと思いますが、その子を最大限伸ばして自己肯定感を培うことは、国や世界を発展させるために重要なことでしょう。

 私も少しですが米国に住んでいたことがあり、子どもの教育を垣間見ることができました。菅総理がデジタル庁の創設などデジタルを声高に言われていますが、米国でははるか昔にキンダーガーテン(小学校の前の1年間)でもパソコンが用いられていました。印鑑廃止などのことを言われていますが、電子署名のことや、どこまでデジタルが必要で、どのように推進していきたいのか、欧米などより先進的なものを目指しているのか、本当に菅総理がデジタル庁でやりたいことは何なのかぜひ教えていただきたいと思います。

 必要なデジタル化を推進するために、やはりこれからは「imagination is more important than knowledge」という言葉に代表されるような教育が必要ではないでしょうか?自分自身も、大学受験の際まんべんなく教科ができなくて苦労した覚えがあります。日常生活や仕事に必要な知識やマナー、教養は必要ですが、子どもの苦手なところを無理に伸ばそうとし、苦痛を与え得意なところが伸ばされない教育は国民や世界の人々の助けにはならないばかりか、不登校や学校・勉強嫌いの子を増やすだけです。AO入試なども増えてきて、日本の教育は変わってきているとは思いますが、子どもたちの親御さんの話を聞くと、まだまだ昔教えられた教育に固執されていて、個性を伸ばすより画一的な教育をするべき、皆同じようにあるべきという考えが強く、変化を嫌がる先生もいらっしゃるようです。

 日本のデジタル化はビジネスも当然ですが、ぜひ幼稚園や学校での学習、人間教育のためにもしっかり使ってほしいなと私は思います。

 

努力と工夫、補強と補弱

 現在はストーブリーグで新外国人獲得、フリーエージェント、トライアウトなど各球団来シーズンの補強に余念がありません。しかし、その中で本当の補強と言えるものはどのくらいあるかというと、各球団のファンが嘆いているように、多くはないと思います。

 どのような方がどのような判断で獲得しているのか、その詳細を私はぜひ知りたいなといつも思います。江本孟紀さんの「野球バカは死なず」によれば、野村再生工場で有名な野村克也監督は選手にペーパーテストを受けさせることがあったそうで、評価基準は正解かどうかは二の次で「少々間違っていても、一生懸命考えてたくさん書いてくるほうが好きや」とおっしゃっており、江本さんは「要するに物事に向き合う姿勢を、テストされていたことになる」と述べていらっしゃいます。中野信子さんの「空気を読む脳」ではそのことを取り上げ、「その知識量や頭の良さを褒めるのではなく、努力と工夫とを褒め、再生工場と呼ばれた野村の才能の伸ばし方は科学に基づいていた」と書かれています。

 実は私も大学時代にこのような経験はあり、同じ科目で同じ教授のペーパーテストで、ある時全く想定していない設問だったので、自分でとっさに考えられることを思いつく限りオリジナリティあふれる長い解答を書いたときは「優」で、別の時には想定されていたものなので、模範解答が頭に浮かび、つまらないが正解だろうなと思うことを適当に書いたら「可」となってしまった経験があります。まあ同じ人間でもこのようにそのときそのときで違うので、ペーパーテストで野村監督もだんだん”伸びている”か”進歩がない”というところまで見ていたのかもしれません。

 巨人のドラフト一位獲得のスカウトのコメントを見ると、以前から力が証明されている選手より、最近伸びが目立つ選手を指名しているといったコメントが多いようです。おそらく他の各球団も同様なところは多いのかなと思います。しかし、やはり私はアマチュアとプロでは大きな違いがあるので、天性の素質に加えて、この「努力と工夫」をやはり最も見てほしいなと思います。今回の日本シリーズでも、評論家が、巨人の選手は指示待ちで、考えられる選手がいないといった記事を読んだ覚えがありますし、下記の記事で「ソフトバンクの印象は、選手個々が何をすべきか分かっていることだった。」と巨人からロッテに移籍した沢村投手がコメントされています。この記事を読むと、パリーグで活躍した沢村拓一投手は一皮むけた印象でトレードが本人にとってとてもよかったんだなと再認識できました。

ソフト選手は何をすべきか分かっている/沢村観戦記 - プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)

 さて、巨人は特にフリーエージェント(トレードも例は多いと思います。)で成功と失敗どちらが多いかと言えば、トータルで失敗が多い印象で、磨けば光る素材を放出してきた負の歴史がある印象です。実績のある選手を取ってきて活躍するより、磨けば光る素材を育てて活躍させたほうがずっと球団の印象がよくなります。ただし、常勝軍団を作らないとそれも一概には言えないとは思いますが.....

 フリーエージェントで選手を獲得する場合には、最低条件として人的補償で取られてはいけない選手を綿密に判定し、その選手はリストから外せると判断したうえでやってほしいと思います。完全にプロテクトされるだろうレギュラーの選手以外でもファンが取られてダメージが深いと感じる選手(特に若手)はいるものです。「努力と工夫」をもつ選手をFAで取り、「努力と工夫」のない選手を人的補償でとってもらえるようなリストを作る、これこそ編成のお仕事でしょう。今年は取られてほしくないリハビリ中の選手をたくさん育成にしていますので、比較的その作業も楽だと思いますが、未来にわたって補強が補弱にならないようぜひ編成の方々は「努力と工夫」にいそしんでいただきたいと思います。