昭和・平成・令和 徒然なるままに

徒然なるままに様々なことを思いつきで語りたいと思います。特にプロ野球の現在過去未来、ジャイアンツの戦略イメージについて語ったり、プロ野球選手や皆様の生活にちょっとしたよい変化を与えられるよう情報を提供し活動していきたいと思います。ふと心に浮かんだ取るに足らない話題ばかりで大変恐縮ですがお付き合いのほどお願いいたします。。

持っているもので勝負するか、ないものねだりか

 巨人の秋広選手がドラフト下位で指名され、身長2mの球界最長身、まだ高卒ですらっとした細身でも打球のスピードはトップクラス、球を飛ばす力も大いにあること、走力も肩もかなり強い、なおかつイケメンと野球選手に欠かせない素晴らしい能力ばかりで、あとはケガをしないようにしっかりとした体を作り、経験を積むことだけしかなく、もっていないものはないのではないかというくらいの魅力あふれる素質で将来を嘱望されていますね。Youtubeやネットでも有名野球評論家が手放しでほめている記事が多いと思います。

 ドラフト一位で阪神の佐藤選手を巨人ははずしましたが、はずれた理由となるような伏線が平内投手の獲得ばかりでなく、ここにもあったかという感じで本当に嬉しく思います。ここ数年ヤクルトの村上選手、阪神の佐藤選手と左の強打者をドラフトでうまく指名できておらず、左の強打者不足になりそうだったところ、新外国人の二人(一人はスイッチヒッターですね。)や梶谷選手、長打力・体力をつけてきた吉川尚選手、今は三軍の山下航選手など、これから活躍しそうな左打者が増えてきて、坂本、岡本選手に続く強打の右打者が早く出てこないかと心配しだした今日この頃です。

 私たちは、ついつい自分でも探せば持っているよいところがあるのに、このようにないものがないような素晴らしい人を見ると、ああこういうところが自分にもあったらもっと可能性が広がるのになど、ついつい、ないものねだりをしてしまうことがあるのではないかと思います。秋広選手のように身長が高ければストライクゾーンは広がりますが、身長が低ければストライクゾーンは狭まりますので、球を見極めていけばピッチャーはフォアボールを出す確率は高くなります。また体が小さければタッチできる的が小さくなるわけですから、走塁などでタッチをかいくぐるのも楽になる可能性があり、やはり小さい選手でもメリットは結構あるように思います。

 さて世界保健機構の障害の分類(1980年)は階層性を示したモデルが作られており、Impairment(機能障害)がDisability(能力低下がある個人レベルの状態)に結びつき、それがさらにHandicap(社会的レベルの不利)となるとされていました。この分類は2001年に社会の中でもお互いを認め共に暮らしていこうというノーマライゼーションの意識が高まった結果、一方向の矢印から両方向の矢印の相互作用モデルとなり、マイナスよりもプラスを重視する立場からプラスの用語を用いることとなり, 機能障害でなく「心身機能・構造」, 能力障害でなく「活動」, 社会的不利でなく「参加」となった結果、国際生活機能分類と名前も変わっています。おそらく短所をマイナスと捉えず、逆に長所にしてしまう、あるいは短所があることを反骨精神にして長所を磨くなど、マイナスと考えられることがあってもそれをプラスに考えていこうというものに変えたのだと思います。

 私も若い頃は自分より能力の高い人があまりにたくさんいらっしゃるのでいつも周りの方たちがとてもうらやましく思えましたが、いつの頃からか他人とは違う自分の長所を磨くこと、伸ばすべきところを最大限伸ばすことが一番であり、槇原敬之SMAP)さんの歌のように「世界に一つだけの花」を目指していかに努力をするかが自分を世の中に役立たせ、生かすことのできる道なのだろうなと思うようになりました。

ドクターXが”いたしません”自分に必要ないと思う業務や勉強”、”繰り返す単純?作業はどう考えるべきなのか?

 前回少しドクターX〜外科医・大門未知子〜を取り上げました。

 

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その中で、

教授の研究のお手伝い、いたしません
論文の下調べ、いたしません
院長回診・教授回診、いたしません
学会のお供、いたしません
ゴルフの送り迎え、いたしません
愛人の隠蔽工作、いたしません
飲み会のおつきあい、いたしません

という院長先生方とフリーランスの大門さんが契約書を交わす場面が出てきます。

 この中で下の3つは現状では通常でもしないことだろうと想像できますが、学会のお供といわないまでも学会で勉強することはふつうあるだろうなと思いますし、おそらく教授の研究や論文の下調べでも自分の今後のオペに役立つことは見つけられると思いますし、患者さんのためになったり、自分も著者になれたりなどのことはあるのではないかと思います。院長や教授回診でも、患者さんの診察で何か新しい発見をすることもあるでしょう。このように一見不必要に見えたり、繰り返す単純作業であっても、その中から自分の仕事に大切なもの、今後の将来に役立つものにつなげるヒントなどをみつけることは多々あるのではないかと思います。これら全ての「いたしません」に代わることを大門さんがやっていれば問題はないのでしょうが、ドラマでは当然そういう場面はあまり出てきません。

 下記の阿部二軍監督のトスバッティングで山瀬選手が的当てに苦労しています。いろいろなところに打球が飛ぶ様子から、ボールを毎回同様に捉えられていない様子がうかがわれます。この的の近辺に鋭い打球が飛ぶようになれば、フォームも安定してミート力が上がっているということでしょうし、阿部監督もそうなればこの練習を終わらせるでしょうから、やはりこの練習は意味があるように思います。

 

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このように繰り返す単純作業や自分に必要ないと思う業務は無意味ではないことが多々あるのではないかと思います。

 しかし、私が昔小学校の頃にやらされていた、計算ドリルなどの類は、ある程度やったところで、もう必要ない、別のことをやりたいと思っても、何ページも同じ作業が延々と繰り返されます。では仕事でふつうあまりやりたくない?と思われる片付けや、整理などに時間をとられるのと同じように考えてよいものでしょうか?直接自分の業務に結びつかない方もいらっしゃるでしょうが、時間をとられる片付けや整理は組織で当然やらなくてはいけないものですし、その中でやはり気づきはあると思います。最近自分も参加して行った整理片付けではやはりいくつかの発見があり、その時間は有意義であったと思う時がありました。しかし計算ドリルの類は、自分ではやらなくてはならないものという意識は全くなく、終わっても「あーこれに時間を費やす間に別の宿題も終わらせられた。また自分の課題(苦手)であることに時間を費やすことができた。」という虚しさや疲れだけが残り、早々に気づきはなくなりました。記憶は定かではありませんが、解答集があればおそらく私は途中から解答集を写していたのではないかと思います。まあ今のドリルはもっと工夫があるのではないかと思いますが.....

 現在は昔と違って皆同じ課題を訓練のようにこなすのではなく、個人個人の長所を生かして苦手なところを克服する個別支援教育が必要と考えられています。無駄な課題が多く出て、学校が嫌い、勉強が嫌いという子どもも増えていると思いますので、必要性と気づきがあるような反復練習や、創造性が生まれるような宿題をさせ、将来仕事をするときに役立つような学校教育にしていただけることを切に望みます。大門さんのように、生徒によっては「いたしません」権利を認め、「それはしなくていいから、必要な別のことをやりなさい」と許可をするような教育にしてもらいたいなと思います。

 

 

 

 

「考えを表に出すな」と「私失敗しないので」

 緊急事態宣言が延長され、皆さんの自粛についても、慣れて気にならなくなったか、あるいは我慢の限界に来ているか、どちらでしょうか?私はそれなりに忙しい?ので、どちらかというと前者ですが外出できず、お祝いの外食などもできず辟易としているところはありますね。

 さて最近の下記のブログのように何度も取り上げて申し訳ないのですが、映画ゴッドファーザーで初代のヴィトーの時代に、コルレオーネ・ファミリーに麻薬の取引が持ちかけられます。麻薬取引はするべきことではないと考えるヴィトーは拒絶しますが、長男で跡継ぎになる可能性が高かった?ソニーは乗り気の姿勢を見せたために、邪魔なヴィトーを消せば取引は可能と考えられてしまい、ヴィトー襲撃事件が引き起こされ、ヴィトーは複数の銃弾を受けて昏睡状態となるも何とか一命を取り留めました。その麻薬の取引を持ちかけられた話し合いの席の直後に、ヴィトーはソニーを「家族の前以外では考えを表に出すな」としかり飛ばしています。この教えは結局跡を継いだマイケルにもその後受け継がれていました。

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 私が好きな「ノッティングヒルの恋人」では、旅行書専門の書店を営んでいるウィリアム(ヒュー・グラント)が女優のアナ(ジュリア・ロバーツ)と恋仲になり、一度別れた後、再度アナがロンドンに撮影で訪れた際に、ウィリアムが映画撮影場のアナに会いに行きました。撮影が終わるまで「待っていて」と言われたにも関わらず、撮影の合間に男優と他愛無い会話をアナがしているときに、ウィリアムのことを「何でもない過去の男(No One)」と話したのをたまたま撮影風景の見学の際にヘッドフォンで聞いてしまい、勘違いして何も言わず立ち去ってしまいます。後日アナが一人の女性としてウィリアムの経営するトラベルブックショップで愛を告白し、その時の会話に関して「あんな信用できない男に本当のことを言うはずないでしょう」と言われたにも関わらず、撮影場での言葉がショックでどうしても疑念をぬぐい切れない彼は、その場では求愛を拒絶してしまいます。このように何度かうまくいかなくなるものの、最後にどんでん返しがあるのがラブコメの王道なのですが、やはり結局はハッピーエンドでした。このように、撮影現場の信用ならない男優の前ではアナは考えを表に出しませんでした。

 私は信用できない相手には「考えを表に出すな」ということは当然のことだと思います。「うそを言った方がよい」ということにもならないと思いますが、ソニーの軽はずみな行動でヴィトーは生死をさまよい寿命を縮めたと思いますし、とぼけた方がよいときは、とぼける、あるいは表現しないことが必要なのです。

 ドクターX〜外科医・大門未知子〜米倉涼子さんは「私失敗しないので」とことあるごとに発言します。これは本当に自信があることの表れかもしれませんし、「自分は失敗しない」と暗示をかけているのかもしれません。しかし、もしかすると本音は「私失敗しないので」という言葉とは裏腹なのかもしれず、考えを表に出さないようにしているだけなのかもしれません。脚本の中園ミホさんや監督・プロデューサーにもそのあたりぜひ聞いてみたいなと思いますし、次回のドクターXも必ずあると思っているので、今後そのあたりにも注目したいと思います。ドクターXのことについてはぜひ今後もまた取り上げたいなと思います。

 

 

 

 

鼻を明かす、慢心、向上心

 そろそろプロ野球のキャンプも始まるところで、プロ野球ファンはわくわくしているのではないでしょうか?今年はコロナ禍なので、無観客のキャンプのようですが、開幕はこのままうまくいけば、例年並みになるのではと期待している方は多いと思います。

 さて私が一昨年のドラフトの後で書いた記事ですが、巨人のスカウト部長は「戸郷投手も大事なところで投げている。戸郷投手と堀田投手で言えば、ドラフト順位だけでなく、堀田投手の方がはるかに可能性は高い」と発言したことなどに関して下記のように取り上げました。その後、戸郷投手はこのスカウト部長の鼻を明かし、高卒のドラフト1位で2年目と言っても誰も疑わないくらいの好成績、9勝6敗、防御率2・76で新人特別賞を受賞したことは皆さんもよくご存知のことだと思います。この言葉が原因だったのかどうかわかりませんが、その後このスカウト部長は下記のデイリー新潮の記事のように更迭されています。もちろん私はこの更迭の理由について全く知りませんが、私がスカウト部長の上司であれば報道されたことに関して経緯を聞いたうえで、内容によってはスカウト部長の更迭を決めたかもしれません。ただし、私がこの記事で書いたように「反骨精神旺盛な若者はそれを逆に見返してやると思ってやる気を倍増させ」好成績を上げたのであれば、結果的には救われたということになります。しかし、やはり球界の盟主たる巨人軍のスカウト部長になられる人に必要な品格を考えてみると、そのようなところには達しておらず、スカウトのトップになって成功して「慢心した」言葉と言われても仕方がないのかもしれません。

 

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 前々回も取り上げましたが、肘のトミージョン手術を経験した桑田真澄さんが巨人のコーチに就任されました。巨人には私の知る限り、トミージョン手術を経験した選手も、一昨年ドラフト1位の堀田投手、昨年ドラフト2位の山崎投手、さらに與那原投手と3人います。また肘の骨折を経験した数年前のドラフト1位の鍬原投手や、潜在的にも肘のケアをしなければならない選手はたくさんいるでしょう。肘を壊さないようにするにはどうすればよいか、肘を壊した場合はどうすればよいのか、桑田投手の役割はよく報道されていることだけでなく、非常に多岐に渡ると思います。ちなみに私の個人的な感想ですが、現在の宮本一軍コーチはデビュー当時、切れ味鋭いカーブと伸びのある速球で十分通用していたのに、シュートを覚えてからカーブが曲がらなくなり、速球も威力がさほどではなくなった気がします。桑田コーチは「平均点以下の無駄な球種を覚えるな、球種を絞って平均点を超えろ」と言われていますし、ご存知のように往年の江川投手は速球とカーブ、斎藤雅樹投手も速球とカーブで通用していました。常に向上心を持って自分の技術を向上させようと努力していたと私が思っている桑田コーチは、個人的にはこのようなことを考えているのではないかなと思いますし、肘のケガをしてしまった経験も踏まえて、球種を増やせば投げ方によっては肘にも負担がかかるなどのことを考えているのかもしれません。

 素晴らしい実績を持ったスカウト、選手、コーチでも慢心を戒め、常に向上心を持って、選手のケガがないようによいところを磨かせ、選手はケガをしないように気を付け自分のよいところを磨き、我々の鼻を明かしてくれる選手が今年たくさん巨人軍に出てくることを祈ります。そしてペナントレースを制し、日本シリーズパリーグの覇者に堂々と勝てることを私は期待しています。

「追跡子だくさん将軍の大名ファミリー化?計画」と信頼

  かなり前の英雄たちの選択ですが、録画していた「追跡子だくさん将軍の大名ファミリー化?計画」を最近見ました。徳川家斉は子だくさんで40人以上の子どもがいたため、各藩の藩主になるべく子どもを送ったり、藩主のお嫁さんに子どもを送ったりしたようですが、やはり藩主を入れればその藩が藩主の思い通りになるかと思うと大間違いだったようですし、お嫁さんを送っても子どもが生まれなかったりして、自分の思うようにいったのは結局ごくわずかのようでした。

 重要な藩、あるいは全ての藩の藩主を徳川大名にしてファミリー化してしまう計画であり、血脈中央政権を目指したものらしく、どの大名も将軍と家格が同等となり、天皇からの官位を上げたり、血筋コンプレックスもなくなったりするよい点があると考えたようです。またそれぞれの藩主を自立させておくと、幕府の反対勢力が錦の御旗として担ぐような心配をなくせるので、将軍が危うくなることもないだろうなどいろいろな思惑があったようです。しかし、やはり血縁の論理は時代錯誤で、結局明治維新で血脈を断ち、有能な人間を官吏として地方に送るような全国支配をするようになったわけですね。まあ現在の官僚制度も今後それなりに改革していかないと、おそらく存続は難しいと思いますが、今後一体どのように変わっていくのでしょうか?

 さて、前回も取り上げましたが、映画”ゴッドファーザー”でマーロンブランド演じる初代のヴィトーはアンガーマネージメントなどができない長男のソニーや、マイケルを裏切る次男は自分の後を継げる器ではないとみなしており、結局三男のアルパチーノ演じるマイケルに譲るわけですね。また自分やマイケルの補佐役としては事実上の養子かつ組織の相談役であるトムを選んでおり、二人の兄弟には補佐もさせていないわけです。あの日本地図を完成させた伊能忠敬はやはり優秀であることを見込まれて、名商家の養子になっています。映画のグラディエーターで皇帝アウレリウスは皇太子コモドゥスに「帝位を将軍マキシマスに譲る」という意思を示したことから、自分本位の皇太子に殺されてしまうわけです。武田信玄がおそらく皆を苦しめていたであろう父を甲斐から追放したということも事実ですし、このようなことや、現代では兄弟親戚の相続争いがよくあることからも、血縁ファミリー化したからといってうまくいくものではないということは明白だと思います。このように血縁ファミリー化計画はどうみても無理があることは皆さんおわかりになるかなと思います。

 それでは何が大事かというと、やはり信頼度、信頼感ですね。ゴッドファーザーのトムは信頼度抜群で血縁がないのに兄弟より重要な地位を得ており、マフィアの掟でしょうが、信頼を裏切った兄弟をマイケルは許しませんでした。伊能忠敬士農工商の時代の”商人”であっても、隠居してから幕臣として取り立てられています。信頼度が高い優秀な人材を血縁に関わらずいかに敬意をもって組織の中枢に集められるか、これが組織のトップに求められるものでしょう。優秀であっても信頼できない部下は「泣いて馬謖を斬る」覚悟があり、組織を強くしていける信頼を裏切らない優秀な人を重用していくような、部下の尊敬を集められる品格力量抜群の方、こういう方が日本のトップや重要な位置を占めるようになっていってほしいと私は思います。

桑田真澄コーチ就任と「敵を憎むな、判断が鈍るぞ」

 桑田真澄さんが巨人に復帰しました。あれだけの実績があり、また勉強して裏付けに基づいた考え方・指導力もある選手がなぜコーチにならないのか不思議でしたし、私は下記のように過去のブログでも桑田さんに関しては何度か取り上げています。。

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 しかし下記の記事をはじめとして、巨人の上層部や原監督と必ずしも良い関係ではなかったようです。

 前回も取り上げていますが、年末に見たゴッドファーザーパートⅢでマフィアのファミリー率いるアルパチーノが、後継者と考えているアンディガルシアに対して「敵を憎むな、判断が鈍るぞ」とさとす場面があります。これらの記事が真実だとすれば、まさにこの発言と今回の桑田コーチ就任とは、かなり重なっている部分があるのではないでしょうか。

 私も肌が合わない、自分とちょっと違う感性の方に関しては、過去にはこのように合わないな、なぜこのような振る舞いを自分はされないといけないのか、パワハラにあたるのではないかなどと常に考えたりした時期もありましたが、このような状況に至るには自分の態度やふるまいにも問題があり、世の中やはり人間関係であり人間関係を先によくするべきで、正しいと考えられることでも押し通すのではなく、相手が求めていることもしっかり受け入れた上でないといけないと思いなおしてきました。どちらでもよいだろうというようなことに関しては、自分では違うと思っていても、相手の意見を取り入れるなどなるべくぶつからずにやっていくことが重要だとも考え、どんな相手に対しても常にフラットな態度で接することができるよう努めるようにしてきています。

 もちろん、自分と志が似ていて、感性も合う方で実力もある方たちで組織を強くできれば一番楽なのですが、そんなことはあり得ず、我々を見て若い方たちが育っていくことを考えると、タイプはかなり違うだろうなという上司たちがうまくかみあってやり遂げていく姿をみていくことは、彼らにとってとてもよいことなのではないのかなと思います。

 今回の巨人軍・原監督・桑田コーチの再結成は、打倒ソフトバンクには大変重要なことであったと思いますが、皆さんはどう考えられるでしょうか?私は巨人OBではもう一人、川相昌弘さんに早く巨人に戻ってきてほしいと思っています。今の巨人はソフトバンクに勝つには細かい技術や、この場面でどんなことを考えたらよいのか瞬時に自分で判断することに関して欠如している部分が多いのではないかと思います。川相さんが一軍の守備走塁コーチなり、ヘッドコーチをされれば、このあたりは解消できる可能性があるのではないかと思います。阪神も最近川相さんを臨時コーチにしてバントの極意などを伝授してほしいと考えたようです。打倒ソフトバンクで、「柔よく剛を制す」のような形でもよいので、新しい巨人軍野球、セリーグ野球でソフトバンクパリーグに対抗していってほしい、おもしろい野球を見せてほしいとプロ野球の一ファンとして願っています。

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超一流、一流、二流とそれ以下

 あけましておめでとうございます。といってももう遅すぎますね。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 皆さんは年末年始いかがお過ごしだったでしょうか?私は遠出はしなかったものの、家でのんびりとしたような、締め切りのある?仕事を少しずつやっていたような、普段よりはのんびりでしたが、完全には仕事を忘れることのできないお正月でした。しかし、次の日を考えなくてもよいので、あれ、こんなのやってると途中で気づきゴッドファーザー3部作を見たり、以前取り上げた江本孟紀さんの「野球バカは死なず」を読んだりして、いろいろ感じることがありました。

努力と工夫、補強と補弱 - 昭和・平成・令和 徒然なるままに (hatenablog.com)

 江本さんのこの本の中でしばしば「一流と超一流の差」というのが出てきます。一流は自分の力で光り輝ける人、「超一流」は自分が光り輝くだけでなく、他人の長所もうまく引き出すことができ一緒に輝ける人、わかりやすくいえば「自分とともにみんなを生かせる人」だと書かれていました。張本勲さんはやはり「超一流」で江本さんを輝かせてくれたお一人であり、1年目の江本さんの才能を早々に見出しトレードでうまく獲得し、力を引き出した野村克也さんもその一人ですね。また芸能界でもミヤコ蝶々さんなどその道の傑物に会ってその方とのエピソードを披露してくださっています。

 さて、皆さんはお近くに超一流の方はいらっしゃるでしょうか?私もいままで自分の業界では超一流の人に何人もお会いして、やはりその方たちには大変お世話になっています。これらの一流以上の方たちは決して人の足を引っ張るようなことはしませんし、職位が上ということで服従させたり、納得させようとはしません。ところが二流以下の方はやはり自分に自信がないのか、言動や行動では自分が上に見せられないと感じるのか、足を引っ張らないまでも、自然と尊敬の念を抱かせるような言動・行動をして周りが付いてくるのではなく、自分の職位や肩書が常に上なんだとところどころで意識させ服従させようとして、自分の立場を守るのにせいいっぱいなような気がします。自分に力や余裕がないといえばそれまででしょうし、自分でも気づかないのかもしれませんが、それを肌で感じることができる方たちにとっては、かわいそうな人に見えてしまうのだろうなと思います。しかしながらそういうことが理解できない、感じられない、あるいは上に従っていればいつでも安泰と思っている部下の人たちにとっては、足を引っ張ろうが、人を蹴落とそうがほめられない言動や行動をしていたとしても、職位や肩書でしか人を見られず、常に一番職位が上の方が正しく良く見えてしまうわけで、その人たちに媚び諂えば何とかやっていけると思ってしまうわけです。

 これらの二流なのに何とか媚び諂って職位肩書を上げた人たちが倍返しに会うのが、半沢直樹の世界ということになります。しかしながら、年功序列や職位肩書全盛の世界が崩れつつある現在の世の中では、この方たちが倍返しに会わず一生安泰ということにはならなくなってきているような気がします。少なくとも江本さんが活躍されてきたプロスポーツや芸能界などの世界ではこのような方たちは生き残れないでしょう。

 さてゴッドファーザーでは、末弟であるマイケル演じるアルパチーノがヴィトー演じるマーロンブランド(若い時はロバートデニーロ)が築き上げたコルレオーネファミリーを受け継ぐわけですが、配慮がなく、すぐ頭に血が上る長男が引き継げばあっという間にこのファミリーは終わってしまったでしょうし、二流であるにも関わらず、マイケルをひきずりおろそうと画策する周囲の人たちをかわして、マイケルは地位を確立していくわけです。またゴッドファーザーに関してはいずれ違うことでも取り上げたいと思いますが、このように二流の人たちが一流、超一流となっていく努力をせず、超一流の人を引き釣り下ろそうとすると倍返しに会うという物語でもあるのだと私は思いました。

 このように書いてはいますが、当然のごとく私は二流以下です。また、これから将来的にも一流、超一流になれないとは思いますが、常に超一流の人たちを尊敬し、そうなりたいと努力はしているつもりですし、その方たちに受けた恩返しだけは周りの方々にもしていきたいと思っています。努力をしない二流以下の人が一流、超一流になれると思ってしまう、あるいは既になっていると感じること、これが世の中への一番の脅威だと私は思います。