昭和・平成・令和 徒然なるままに

徒然なるままに様々なことを思いつきで語りたいと思います。特にプロ野球の現在過去未来、ジャイアンツの戦略イメージについて語ったり、プロ野球選手や皆様の生活にちょっとしたよい変化を与えられるよう情報を提供し活動していきたいと思います。ふと心に浮かんだ取るに足らない話題ばかりで大変恐縮ですがお付き合いのほどお願いいたします。。

「追跡子だくさん将軍の大名ファミリー化?計画」と信頼

  かなり前の英雄たちの選択ですが、録画していた「追跡子だくさん将軍の大名ファミリー化?計画」を最近見ました。徳川家斉は子だくさんで40人以上の子どもがいたため、各藩の藩主になるべく子どもを送ったり、藩主のお嫁さんに子どもを送ったりしたようですが、やはり藩主を入れればその藩が藩主の思い通りになるかと思うと大間違いだったようですし、お嫁さんを送っても子どもが生まれなかったりして、自分の思うようにいったのは結局ごくわずかのようでした。

 重要な藩、あるいは全ての藩の藩主を徳川大名にしてファミリー化してしまう計画であり、血脈中央政権を目指したものらしく、どの大名も将軍と家格が同等となり、天皇からの官位を上げたり、血筋コンプレックスもなくなったりするよい点があると考えたようです。またそれぞれの藩主を自立させておくと、幕府の反対勢力が錦の御旗として担ぐような心配をなくせるので、将軍が危うくなることもないだろうなどいろいろな思惑があったようです。しかし、やはり血縁の論理は時代錯誤で、結局明治維新で血脈を断ち、有能な人間を官吏として地方に送るような全国支配をするようになったわけですね。まあ現在の官僚制度も今後それなりに改革していかないと、おそらく存続は難しいと思いますが、今後一体どのように変わっていくのでしょうか?

 さて、前回も取り上げましたが、映画”ゴッドファーザー”でマーロンブランド演じる初代のヴィトーはアンガーマネージメントなどができない長男のソニーや、マイケルを裏切る次男は自分の後を継げる器ではないとみなしており、結局三男のアルパチーノ演じるマイケルに譲るわけですね。また自分やマイケルの補佐役としては事実上の養子かつ組織の相談役であるトムを選んでおり、二人の兄弟には補佐もさせていないわけです。あの日本地図を完成させた伊能忠敬はやはり優秀であることを見込まれて、名商家の養子になっています。映画のグラディエーターで皇帝アウレリウスは皇太子コモドゥスに「帝位を将軍マキシマスに譲る」という意思を示したことから、自分本位の皇太子に殺されてしまうわけです。武田信玄がおそらく皆を苦しめていたであろう父を甲斐から追放したということも事実ですし、このようなことや、現代では兄弟親戚の相続争いがよくあることからも、血縁ファミリー化したからといってうまくいくものではないということは明白だと思います。このように血縁ファミリー化計画はどうみても無理があることは皆さんおわかりになるかなと思います。

 それでは何が大事かというと、やはり信頼度、信頼感ですね。ゴッドファーザーのトムは信頼度抜群で血縁がないのに兄弟より重要な地位を得ており、マフィアの掟でしょうが、信頼を裏切った兄弟をマイケルは許しませんでした。伊能忠敬士農工商の時代の”商人”であっても、隠居してから幕臣として取り立てられています。信頼度が高い優秀な人材を血縁に関わらずいかに敬意をもって組織の中枢に集められるか、これが組織のトップに求められるものでしょう。優秀であっても信頼できない部下は「泣いて馬謖を斬る」覚悟があり、組織を強くしていける信頼を裏切らない優秀な人を重用していくような、部下の尊敬を集められる品格力量抜群の方、こういう方が日本のトップや重要な位置を占めるようになっていってほしいと私は思います。