昭和・平成・令和 徒然なるままに

徒然なるままに様々なことを思いつきで語りたいと思います。特にプロ野球の現在過去未来、ジャイアンツの戦略イメージについて語ったり、プロ野球選手や皆様の生活にちょっとしたよい変化を与えられるよう情報を提供し活動していきたいと思います。ふと心に浮かんだ取るに足らない話題ばかりで大変恐縮ですがお付き合いのほどお願いいたします。。

「子は親の鏡」と法律違反

 アメリカ・ロサンゼルス出身のドロシー・ロー・ノルト博士の著書『子どもが育つ魔法の言葉』(1998年刊・アメリカ)は、22ヵ国語に翻訳され、世界中で多くの共感を呼び、詩「子は親の鏡」は37ヵ国語に翻訳されています。「子は親の鏡」の詩はネットからでも読めるので、ぜひ読んでいただければと思いますが、Weblio辞書では、「子は親の鏡」は「子供は親から多大な影響を受ける、という意味で用いられる言い回し。子供の振る舞いを見れば親の考え方や品性の程が窺い知れる、といった意味合いで訓戒のように述べられる場合もある」と書かれています。

 また「お客様は神様です」は三波春夫さんの名言として有名ですが、オフィシャルサイトに「真意とは違う意味に捉えられたり使われたりしていることが多くございます」と誤用についての掲載があります。つまり「ステージにいる演者から見た、客席の聴衆のこと」であり、「商店や飲食店の客のことではない。営業先のクライアントでもない」とのことです。「歌うときは、あたかも神前で祈るときのように、澄み切った心でなければ完璧な芸を見せられない」という旨の言葉だったものが、お客様は「神様だから何をしても良い」という認識となり、「クレーマーの常套句」のように使われ、それが「お客様に対していう言葉か!」などと、ドラマなどではよくない人の典型として出てくることも多いのかなと思います。

 さて、私が最近気になるのは、親が自分の思うようにならなかったりするときに、自分の権利意識ばかり強くなって、相手の落ち度が軽微だったり、クレームを言うべきではない場面であっても、子どもの前でも接する人に対して感謝や敬意の気持ちを持たず、独りよがりに自分の気が済むように「お客様に対していう言葉か!」といった高圧的な態度で振る舞い、自己満足あるいは”ごね得”に浸ったりしている方が増えているのではないかということです。その方たちもいろいろ苦労していて、「虫の居所が悪い」状態にいらっしゃる方なのかもしれません。また仮に相手が不誠実な態度で接しているのだとすれば、憤懣やるかたなしということになるのかもしれません。しかしその態度や言動を見ている子どもは最初はつらかったり、せつなかったり、悲しかったりするだけでなく、いずれは親と同様の振る舞いをする大人になってしまい、よい友達はできず、友達関係もうまくいかず、同様な大人しか近くに寄ってこないということになってしまうと思います。さらにこのようなことで自己満足あるいは”ごね得”に浸ったりしている本人も結局はすっきりせず、リラックスしたよい気持にはなれないのではないかと思います。

 最近はストーカーやクレーマーに対して、以前と違い警察もかなり対応を強化していると聞きます。つまり、暴力などをふるってケガをさせなくても、暴言や理不尽な言動・行動を接する人に繰り返して捕まれば、法律違反で裁かれる可能性まで出てきました。

 昨日のニュースでは、日本学術会議が推薦したものの、菅総理に任命を拒否された6人のうち、4人の学者がそろって記者会見を開き、政府の対応を法律違反だと批判しています。もちろん菅総理はストーカーやクレーマーとは違いますが、一国を指揮する方が上記の方たちのように法律違反を問われるような振る舞いをすれば、「総理(広い意味では国民の親とも言えるでしょうか。)がやっているんだから、このくらいは許されるだろう」などと考える国民(子)が出てくる可能性もあると思います。今後はぜひ国民が誤解しないような、国民のレベルがさらに上がると期待させるような、皆が納得するような振る舞いをしていただきたいなと思います。