昭和・平成・令和 徒然なるままに

徒然なるままに様々なことを思いつきで語りたいと思います。特にプロ野球の現在過去未来、ジャイアンツの戦略イメージについて語ったり、プロ野球選手や皆様の生活にちょっとしたよい変化を与えられるよう情報を提供し活動していきたいと思います。ふと心に浮かんだ取るに足らない話題ばかりで大変恐縮ですがお付き合いのほどお願いいたします。。

正規、非正規と縛り、フリー

「正規の労働者と非正規雇用の労働者との間で、賞与や退職金に格差を設けることの是非が争われた2件の訴訟の上告審判決で、最高裁は13日、「正規労働者の方が、業務の難易度が高く人事異動もあり、格差は不合理とまではいえない」として、一部の支払いを命じた2審判決を変更し、原告側の請求を退けた。」というニュースを皆さんは最近耳にされたと思います。僕は労務に詳しいわけではありませんし、同様に働いているのに理不尽な思いをされている方がいることは確かでしょう。

 しかしながら、私のいままでの経験から考えてみると、非正規雇用で「時間は決まった通りに働いて、時間通りに帰る」という形態をとりたいが、「正規雇用になると、残業もしなくてはならず、残業はしたくないので非正規のまま働く」という方も多いようです。非正規で働いている人たちの中には待遇の改善を求めて、”正規職員になっても非正規的に働けるのではないか”と考えてしまう方もいらっしゃって、正規雇用を望む交渉の中で、そのことに気づき二の足を踏んでしまうということは目の当たりにしています。今回のニュースにあるように、判断材料には、このような処遇に違いがある、転勤や人事異動の可能性がある、ということなどがあるのでしょう。ということは、”単位時間あたりの業務量や仕事の処理能力の差がない”ということが問題なのではなく、”このような縛りを受け入れられるかどうか”ということが鍵になるのではないかと思います。

 フリーで働かれている方たちはそれぞれのところと契約して、契約通りに働いてお給料をもらいます。その代わり、契約通りに働けば、縛りはないわけですね。ところがそこの常勤職員、正規で働いている人たちは、繁忙期などに、自己都合でない残業を余儀なくされるわけです。ということは、こういうことで正規と非正規で厳然とした違いがあるわけですね。もちろん同じように働きたい、常勤職員と残業などでも同じように働きたいが、正規になれない方はいらっしゃるので、この方たちに十分な門戸を開くことは必要で、そういう法整備をすることは大変重要でしょう。しかし、非正規の職員が忙しい時なのに”横目でお疲れ様”と言って時間通りにさっさと帰るのに、正規の職員は強い疲労感を感じながら夜遅くまで働いているとしたらどうでしょう?詳しい裁判の内容はわかりませんが、このようなことを考慮しているとすれば、私は理不尽な判決とは感じられません。

 非正規、あるいはフリーで働くメリットを持っている職員が、正規と同様の待遇を求め、それを認めてしまえば、かなり不謹慎なことが起こり得ます。副業でもボーナスや退職金が同様にもらえたりできるとすれば、正規雇用という概念自体なくなってしまうのではないかなと思いますし、そうなれば残業などでようやく成り立っている業務が成り立たなくなる可能性があるのではないでしょうか(企業努力で将来残業を減らしていくことも重要ですし、私もかつて正規職員でかなりのサービス残業、下手すると月?00時間を余儀なくされた時期もあります。)。また公務員の方たちは強い縛りがあり、副業もかなり制限されていると聞きます。もし、非正規で働きたいが、賞与や退職金と同様のメリットが欲しいのだとすれば、フリーで自分の好きな仕事を掛け持ちして、賞与や退職金の分まで同様に稼ぐということを考えた方がよいと思います。

 その点、プロ野球選手で、”あるチームでは働き場がないが、働き場のある他チームにトレードして十分働けるようにする”といった、それぞれのチームの監督やCEOの考え方は今回の問題と直接は関係ありませんが、つながるものがあるような気もします。