昭和・平成・令和 徒然なるままに

徒然なるままに様々なことを思いつきで語りたいと思います。特にプロ野球の現在過去未来、ジャイアンツの戦略イメージについて語ったり、プロ野球選手や皆様の健康と睡眠を守るためにも情報を提供し活動していきたいと思います。でもこれからは毎日浮かんだ思いつきの話題が増えるかな?

徳川家康の終活と失敗

 私は「英雄たちの選択」という歴史の英雄たちの決断を取り上げるNHKBSプレミアムの番組が好きです。この間見たのは「家康の終活」という回でした。

 大阪夏の陣で豊臣家を滅ぼして一年後に世を去った徳川家康。実はその短い間に大名や朝廷を統制し徳川幕府を永続させる?制度と彼が考えたものを作り上げました。死期を悟っていたのか短期間に大名や朝廷、宗教勢力を統制する基本法武家諸法度一国一城令・禁中公家諸法度など立て続けに発表、幕府体制を確立させています。さらにお家騒動を防ぐ将軍位継承のルールも春日局の意見も聞いた後に決めたようで、家光を秀忠の後継とし、戦国の世を終わらせ太平の世を築く徳川幕府を存続させる制度と彼が考えたものをすべて作り上げました。その家康を最後まで悩ませる問題があり、将軍秀忠を軽んじる六男・忠輝と東北の雄・舅の伊達政宗の存在がその回の本題でした。忠輝はその後92歳まで諏訪の寺で67年間過ごしたとのことですし、健康は良好で実力があったのかもしれません。彼は5代将軍綱吉の時代まで生きたそうで、蟄居させず将軍を補佐させればどうなったのでしょうか?

 さてこの回で私が感じたのは、まず家康が孫娘の夫である秀頼を取り込めず滅ぼすのはどうかと考えました。さらに一見混乱させずうまく徳川将軍を存続させる制度を作り上げ、260年も幕府を続かせたわけで”あっぱれ”のようですが、やはり無理があったように思います。まずは将軍がお飾りであったとしても、このような世襲制の制度では、それを支える老中以下の幕臣たちが優秀であることが前提ですが、やはりそのような体制では幕臣たちも世襲制で弱体化しますし、現に幕府は徐々に弱体化していったわけですね。優秀な下級武士たちが幕末には取って代わって中枢に行ったことは皆さんがご存知の通りです。この討幕をされた人たちの子孫でさえ、現在の日本を支えていると言えるでしょうか?現在の世襲制の政治家が優秀でないと海外にも見えるようで、日本では優秀な方が政治家にならないとジェフリーアーチャーさんも指摘されていましたね。幹部の幕臣たちは血筋や家柄だけでその役職になれてしまうというわけですが、自分の子どもはかわいいが、2代、3代と優秀な方が続くということはなかなか難しいと、超優秀な1代目の方たちは日頃思っていたことと思います。

 中野信子さんは「実力主義をとらせるというのは実力のある人にとってはよいが、弱者や実力のあっても事情で実力を発揮できない人にとっては厳しいので、そういう人を切り捨てない、属性にある程度守られる社会が日本であり、その礎は徳川家康によって築かれた」と言われました。その後磯田道史さんは「家康のおかげで日本社会は安定したが、柔軟に素早く変化に対応するという点では、家康のせいで必ずしもよかったとは言えない」と言われています。

 私はもちろん”すべての人間”を全員切り捨てないことは最も大切なことだと思いますが、やはり日本社会の舵取りをする方は実力がないとだめですし、尊敬できない方が上位にいたりする組織は弱体化し、大きな損害・被害に結びつくと思います。またすべての人間が楽しく健康に暮らすには実力のある方が音頭をとって、全ての人間がうまく働くことができ組織がスムーズに回転するようにすることが大切だと思います。前回のブログで述べたように、実力がない方が上位にいたりすると実力のある方の足を引っ張り続けるばかりか、上司で実力のない人のしりぬぐいを実力のある部下がし続ける、そのような不必要な努力が継続的に必要な組織はいつかそのしりぬぐいをすることもできなくなり、破綻するということです。太平洋戦争で「アメリカと戦争をやって勝てるか?こんなところでやってられるか、ばかばかしい。」と考えて辞めていった軍の幹部たちが辞めずに中枢にいれば、神風特攻隊などというどう考えても理不尽なことは避けられ、大多数の国民が死なずに済んだと思います。現在の北方領土尖閣諸島竹島などの領土問題や中国・韓国との関係の悪化も少なかったのではないかと思います。

 それらの点で戦争前に海軍をやめる決断ができなかった、実力も大いにあった山本五十六さんの罪は深いのかなと思います。辞めて故郷の長岡で農業をするなどということが日本のためになるとは考えなかったんでしょうか。これも同様のことを山本五十六さんの「英雄たちの選択」で磯田さんが発言されていました。最後の砦である「五十六さん」が辞めるのなら、「日本は勝てないのだろうな」と続く実力のある人たちはおそらくたくさんいたと思います。なぜなら辞められる人というのは、「自分はどこでも働ける」と考えている実力のある人たちであり、辞めるイコール自分の存在が無くなると考えなくてよい人たちだからです。