アベノマスクと刑事コロンボ
アベノマスクは皆さんに届いたでしょうか?私の家にはいっこうに届きません。その中で今日帰りに寄ってみたナチュラルローソンでは不織布のマスクが山積みで売り出されていました。何のためのこの布マスク配布なのか?国民が働いて納めた税金が熟慮されないで使われた?ように感じますし、庶民の自分にとっては本当にやるせない気持ちです。東京高検検事長の定年延長法案も、官邸の関与がどの程度かはともかくとして、コロナ禍で皆さんのお仕事が打撃をうけており、失職している方もいらっしゃる中、特定の人のみ優遇しているととられかねない法案を通そうとすることの意味はよくわかりません。自分がこの定年延長される立場であれば、ご辞退申し上げたいと感じると思います。少なくともこれらのことをする前に、なぜ必要なのか?それ以外にもっとよいことはないのか?などに関して国民が納得するような説明をすべきではないでしょうか?
話は変わりますが、しばらく前からBSプレミアムで刑事コロンボの初期の作品の放送が始まりました。見忘れることも多いのですが、見ているとコロンボ刑事が身勝手な理由で完全犯罪の殺人を目論む犯人を時には策を弄して追い詰めていく様が非常に微笑ましく描かれており、一級のエンターテイメントと感じます。コロンボ刑事は回数を重ねるごとに、頭もぼさぼさ、コートがぼろぼろ、車もぼろぼろになっていく感じで、周りのパリッとした方たちの中で異彩を放ちながら、最初に自分の尺度で疑問点を感じることから裕福で地位もある犯人の殺人を確信し、追い詰めていきます。最初は風采の上がらない刑事なので能力もないだろうと油断し、リップサービスを惜しまなかった犯人が徐々にコロンボの推理に付き合わされ、これは何とかしないといけないと感じ、余裕がなくなってぼろをだしてしまう様を描きます。コロンボ刑事は命を狙われることもほとんどなく、安心してみていられるサスペンスというよりコメディ作品なのかなと思います。
刑事コロンボは殺人課の刑事なので、安倍総理や官邸を追い詰めていくことはできませんし、もちろんコロンボさんは架空の人物です。しかしもしコロンボさんがジャーナリストであったり、野党の議員だったりすれば、人を楽しませながらこれらの方々を追い詰めていく様をみせてくれ、コロナ禍で心身が疲れている人たちも心のもやもやが晴れて、スッキリしたと思えるかもしれませんね。