昭和・平成・令和 徒然なるままに

徒然なるままに様々なことを思いつきで語りたいと思います。特にプロ野球の現在過去未来、ジャイアンツの戦略イメージについて語ったり、プロ野球選手や皆様の生活にちょっとしたよい変化を与えられるよう情報を提供し活動していきたいと思います。ふと心に浮かんだ取るに足らない話題ばかりで大変恐縮ですがお付き合いのほどお願いいたします。。

素質と育成

 人は遺伝子か環境か、生まれか育ちかではなく、その両方が絶えず影響を及ぼしあいながら成長発達していくと考えられています。さらに言えば、遺伝子は自らがうまく機能するように環境と作用しあい、受胎時に決められた塩基配列の変化を伴わなくても、その後の遺伝子の発現の制御が行われると考えられています(エピジェネティクス)。最近育成の上手なチーム、下手なチームという論点をよく見ます。活躍する選手となるには、プロ野球選手の子供であるというような遺伝子だけで決まるのではなく、生後の環境、経験などに加え訓練、努力にも影響されると考えられ、活躍する選手を育成するためには適切な環境からの働きかけと環境からの本人への影響の度合い、本人の感受性などもとても重要と考えられます。

 ドラフト会議にかかる頃にはすでにかなりの環境因子が関わっていて、同じような選手であっても環境が悪ければ、全く泣かず飛ばずで既に選手をやめているということもあり得るわけです。イチロー選手の振り子打法仰木監督は直さず、彼のやりやすいように育成したとも聞いており、そのような環境がなければあれほど早く大リーグで活躍することはなかったかもしれません。日ハムの栗山監督が巨人の大田選手の素質が埋もれていることを嘆きトレードに結びつき、年々成績を伸ばしていることも知られていますね。巨人の大城選手は一卵性双生児のようですが、お二人とも野球選手であったにも関わらず、巨人の大城選手のみプロ野球選手になっています。もともとの遺伝子は同じでしょうから、環境との関わり合いの違いでやはり違いが出てきたのだと思います。

 これらのことから、素質だけでなく監督やコーチの育成力+本人の努力・訓練などが違っているためにこのような違いが出てくるのは間違いないですね。それぞれ違った素質を持った選手をいかに伸ばしていくかがチームを強くする鍵ということです。名監督、名コーチはそれぞれ性格・特徴・今までの環境との関わり合いなどを含めた選手の素質を見抜き、各人にあった育成法を考えるべきであり、どの選手も同じやり方で指導すると、そのやり方で伸びる選手しか伸びません。確かに一人でも名球会に入れるほどの大選手に育成できれば名監督・名コーチと言えるのかもしれませんが、やはり真の名監督・名コーチと言われるには、彼らのもとで活躍する選手を多数育成し、その中で偉大な選手も出ていることが条件でしょうね。亡くなられた野村監督はやはりその筆頭に上がる人だと思います。野村再生工場も使い、その時は埋もれて活躍できなかった選手を再生し、何度も優勝したことは皆さんが知られているとおりです。私は巨人の監督・コーチ陣が真の名監督・名コーチとなり、これから我々を何度も楽しませてくれることを願ってやみません。