昭和・平成・令和 徒然なるままに

徒然なるままに様々なことを思いつきで語りたいと思います。特にプロ野球の現在過去未来、ジャイアンツの戦略イメージについて語ったり、プロ野球選手や皆様の生活にちょっとしたよい変化を与えられるよう情報を提供し活動していきたいと思います。ふと心に浮かんだ取るに足らない話題ばかりで大変恐縮ですがお付き合いのほどお願いいたします。。

慣れと必死さ

 体調が悪かったわけではありませんが、仕事が立て込んでいてしばらくお休みしていました。まだ立て込んでいるので、またしばらくお休みするかもしれません。

 プロ野球はセパ交流戦が始まり、巨人は2勝1敗とよいスタートを切ったかに見えましたが、14連敗のソフトバンク戦での様相がまた昨年の日本シリーズのようになっています。負け方を見ても、投打とも力負けしており、昨年と同様の負け方をしているように見えます。そして私はこの敗戦が続くことに対しても、負け続けているのに気迫や必死さがなく慣れてしまったように見え、選手よりはやはり首脳陣の指導方法に差があるのではないかと疑ってしまいます。つまり「ああまた打てなかった、あるいは打たれちゃった、仕方ないや、明日がんばろう」というようになってしまっているのではないか?、首脳陣がどのくらい打開策を考えているのかな?と疑問に思ってしまいます。オーダーもたいして変わらず工夫しているようには見えませんし、TV観戦からは攻めの姿勢が見えにくかったと思います。勝ち続ける方も大変だと思います。そろそろ負けるのではないか、いつか負けたら、連敗していくのではないかと思ってしまう人間心理もあると思います。ソフトバンクの選手たちはそんな感じは垣間見えず、のびのび野球をやり、勝ち続けているように見えます。工藤監督以下の首脳陣はやはりしっかり厳しさを出しつつ、皆の力が発揮できるようにしているのでしょう。下記の巨人の首脳陣のコメントを見ても、これからは違うのではないか?というところははっきりとは見えてきません。ということは使われた選手が奮起してがんばるしかなさそうです。

 昨日はウィーラー選手が先制の2ランを打ち、ああこれは連敗脱出か?と一瞬思いましたが、あっという間の逆転のされ方でした。私の印象では、ウィーラー選手は一見お調子者で陽気なキャラクターに見えますが、この間ウィーラー選手のヒーローインタビューを見て、あれはムードを盛り上げようとしてやっているプロ意識の表れであると確信しました。インタビューからは真面目で厳しい選手としか見えなかったからです。また、昨日も打った中島選手もやはり打席の気迫がすごいと思いました。それに比べ技術のみならず必死さや気迫が欠ける選手がラインアップには一人もいないと言えるのでしょうか?選手は実績・技術も大事ですが、結果が凡打であっても何とかしたいという気持ちが打席や投球で出るか、これが一番大事と思います。その点では一昨日こてんぱんに打たれた桜井投手が、昨日敗戦処理の志願登板をしました。選手の起用・管理も大事な反面、このような気持ちを大事にする姿勢を首脳陣は高く評価し、そういう選手の力を発揮させるよう指導すべきだと思います。またこのような姿勢が他の選手に乗り移り、打席や投球で力を発揮させるわけですから、懲罰交代などより、指導方法で必死にやっている選手を活性化・再生させていただきたいなと思います。

 もちろん私はチーム事情に精通しているわけでもなく、あくまでテレビなどでの観戦からの印象で無責任極まりないわけですし、また、実はやるべきことはしっかりやった結果なのかもしれません。しかし一ファンとして、負けても納得がいくようなすがすがしい勝負を見せてほしいなと思います。

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エビデンス・ベースド・コロナ対策は?

 連休もほぼ明けましたが、皆さんはこの連休楽しめたでしょうか?

 さて東京都などは、変異ウイルスが急速に広がるなか予断を許さない状況だとして、今の対策を緩和せず人の流れを抑制する措置が必要だという立場で、休業要請の扱いなど今後の対応について政府と調整を進めた結果、東京など4都府県の緊急事態宣言について今月31日まで延長する方針を決定しました。その結果様々な業種で休業要請が出ています。しかし下記の記事で書かれているように、”映画監督の西原孝至さんは「映画館での感染例はない。科学的根拠がないにもかかわらず、なぜ休業要請を出せるのか理解に苦しむ。特定の業種が狙い撃ちされる理由も分からない」と話したそうです。”これらのことからわかるように、科学的に検証された結果でこのような方針が出されたのか定かではありません。

 

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 皆さんはエビデンス・ベースド・メディスン;Evidence Based Medicine(EBM)という言葉をご存知でしょうか?goo辞書では「医師の個人的な経験や慣習などに依存した治療法を排除し、科学的に検証された最新の研究成果に基づいて医療を実践すること。1990年代に提唱され、西洋医学の医療において重要視されている。」とあります。東洋医学でもこれらは徐々に重視されてきているようで、漢方薬の作用機序の解明も進んでいると聞きます。

 コロナ対策も当然、医学的な根拠に基づいて対策が出されているものだと考えられますが、私がニュースで見聞きする限りでも、百貨店はだめで、大型の家電量販店は営業OKなど、素人目にもいったいどういう根拠に基づいているのだろうと思います。「こちらにはこんな事情、あちらにはあんな事情があるんだよ」と方針を出す側はそれなりの理由があるのでしょうが、”透明性を確保した事実”の公開がない限り、国民や緊急事態宣言が出ている地域の人々、またこれらに関わる業種の方々は納得できないのではないでしょうか?

 現在、個人情報の保護についての観点や法律を守る観点以外のことでは、どんなことでも透明性を確保することが重要だと思います。透明性を確保して事実を公開し、外部の意見がどんどん入ってくれば、より精度の高い”コロナ対策が行き届いた”緊急事態宣言が出せるのではないでしょうか?エビデンスを示し、パブリックコメントwikipedia; 公的な機関が規則あるいは命令などの類のものを制定しようとするときに、広く公に(=パブリック)、 意見 ・ 情報 ・改善案など(=コメント)を求める手続き)を募集し、有効性の高いコロナ対策を出し、”こんなことやったってコロナは収束しない””1年以上がまんしていてもいっこうによくならないじゃないか”などという皆さんの無力感が解消され、皆が納得できるような節制ができれば、皆さんの気持ちももう少し楽になりストレスが緩和されるのではないでしょうか?

フリーエージェント制度と選手の品格

   連休で仕事もしていますが、少し余裕がある?のでまた書いています。

今回は?単純な?話かもしれません。巨人は最もフリーエージェント制度で選手を獲得していますが、皆さんがご存知のように活躍する確率は高くありません。私が今まで活躍した選手で思い浮かぶのは打者では落合選手、小笠原選手、投手では工藤投手、杉内投手ですが、獲得した選手は数知れずです。落合選手は晩年でしたが”さすが”という技術・気迫を見せてくれましたし、小笠原選手は年齢的にも旬ともいえる年齢でしたが、真面目さや精神力がにじみ出る素晴らしい活躍だったと思います。工藤選手も年齢的に晩年でしたが技術力や投球術がさすがでした。杉内投手は素晴らしい投球も見せていただき、ケガがなければもう少し活躍できたという感じだったでしょうか。他にも安打数、打点、ホームラン数、勝利数などで活躍された選手はいらっしゃいますし、素晴らしい選手は多かったと思いますが、マイナスのイメージが強い選手もあり、ひいき目にみても年棒分は活躍していない選手も目立ったと思います。

 下記の記事のように巨人に在籍していて現時点ではかなりの上位の高額年棒をもらっている2人の選手ですが、それなりに活躍できなければたたかれるのは仕方がないと思います。一番上の記事では同情の声が出ているといいますが、巨人ファンはよく見ています。一番上の記事を書かれた記者はゲームでの丸選手の打席をずっと見ていればたたかれるのはわかるはずですが、よく見られていないのでしょうね。原監督はわかっていらっしゃるようです。打率、ホームラン、打点、シーズンを通せば帳尻があっていたとしても、ファンはここで打ってほしい、ここで抑えてほしいと思っています。要するに印象が残るのです。現時点ではこのお二人はあれだけの高額年棒をもらっていながらその年棒分の活躍の”印象”がないのは確かであり、最近ヒーローインタビューでの記憶もありませんし、ヒーローになったことが多い印象もありません。陽選手はケガや不調が多く、打席自体も少ないですし、淡白な打席の感じもファンの失望を生むのでしょうね。しかし私は活躍できなかった選手に全て責任があるとは思いません。フリーエージェントで長期間ベースの給料の高額契約をしたら、打っても打たなくても給料は十分に出ているため、必死さやハングリー精神が失われるのは必然とも言えるでしょう。

  私がはるか昔にブログに書いていますが、FAでは超一流選手であることをゲームで示すことができない限り評価されないのです。ファンあってのプロ野球ですから、球団としては技術力・精神力・気迫・集中力などなど、この超一流選手の条件に適っていない限り、ファンをがっかりさせることになるので、若い選手を育てた方がよいと思います。また球団の経営にも影響しますよね。僕は落合選手の卓越した打撃技術が最も印象に残っています。晩年であっても巨人に来てくれて本当に嬉しかったです。年をとってもファンをうならせる選手なら皆納得すると思うので、ぜひ編成に関わる人達は見立てをしっかりしてほしいなと思います。また、長い複数年契約は辞め、単純な出来高をつけるのではなく、ファンの印象に適う印象度が高い活躍に出来高をつけ、ファンが納得するような活躍をすれば活躍するほど給料が上がるような契約をして、FAの選手の活躍の後押しをしてほしいなと思います。それでその選手の獲得ができなかったとしてもファンは納得するはずです。

 

 

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「継続は力なり」と「少し愛して長ーく愛して」

 連休中盤?ですが今日、私は職場にも行き、Zoom会議もこなし、しっかり?仕事をしてきました。さて緊急事態宣言や蔓延防止対策などで、外出自粛されている方が多いと思います。しかしながら、首相や知事などの、毎回同じような発言を聞き、他に言うことないのかなと閉口される方も多いのではないでしょうか?

 「継続は力なり」は我々が高校生の頃勉強をするときによく使っていた格言で「小さなことでも地道に続けていけば、やがて、大きなことでも成し遂げられる」ということ を意味するものです。さて、我々が「外出自粛」を続けていれば大きなことを成し遂げられるでしょうか?私はそれはありうると思います。しかしながら、外出自粛といっても幼児、小児が長期間継続的に外出自粛することは不可能でしょうし、医療機関など「私たちの日常生活における、必要不可欠な仕事(エッセンシャルサービス)を担う労働者」である”エッセンシャルワーカー”が外出しないということも不可能でしょう。買い物をするのも不可欠ですよね。

 ”ちぐはぐだなあ”と思うのは、下記の記事のようにJRや東京メトロは連休の合間、平日の朝の通勤時間帯、ラッシュ時(主に午前6~8時)に限定して運休し、各路線とも通常の8割程度で、国や都からの要請を受けての対応だといいます。しかしこれは3密をさけることと相反しており、この間に出ていかなければならず休めないエッセンシャルワーカーを危機にさらすことになるわけです。どなたが決めているのかわかりませんが、もう少し丁寧な対応はできないのでしょうか?それともこのようにすれば、エッセンシャルワーカーであっても、出勤時刻を変えられてラッシュアワーを避けられるとでも思っていらっしゃるのでしょうか?

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 行楽もするなと言われていますが、家族だけでマスクもして広い公園や、車などで郊外に行き、車内でもしっかり換気をし、他の人と接せずお弁当を食べ、森林浴するなどして行楽をするとすれば健康的ですし、免疫強化につながる可能性もありますし、それがコロナ感染を助長すると言えるのでしょうか?

 政界などでは、継続的に良い成果を上げられる方が昔に比べてずっと減っているように思います。競争が激しくなっていたり、仕事量も増えていたり、SNSなどネットの世界でもたたかれることが多くなっているのでストレスに強くさらされていたり、などなどのことが原因と考えればそのとおりなのかなと思いますが、しっかり芯が一本通っている、よい意味で頑固な方が少なくなり、行き当たりばったりで判断したり、うがった見方ですがお金をもらって満足してしまったりするような人が多いようにも見え、求道者が減っているように思います。

 私がファンだった女優の大原麗子さんのサントリーレッドというウイスキーのCMで、「少し愛して、長ーく愛して」というフレーズがあります。政治家の方々(プロスポーツ選手や芸能人などの方もそうですが)、有名人と言われるような人たちはできる限り、”少しでも長ーく愛される”ような”ちぐはぐさ”のない、素晴らしい発言・活動を長く継続し、活躍されてほしいなと思います。

 

 

我慢と合理感、不合理感

 自分にブログを書く余裕がなく、しばらくぶりで申し訳ありません。まだ余裕があるわけではありませんが、最近頭に浮かぶことを今回は書きたいと思います。東京や大阪圏は緊急事態宣言が再び明日より発令され、該当する地域に住んでいらっしゃる方々を中心にさらに我慢を強いられ、つらい思いをされるのではないかと思います。

 さてこれらの緊急事態宣言をなるべく気にせずやり過ごす方法はないのでしょうか?それは国民、あるいは県民・府民、都民皆で合理感を持って、同様に我慢しているという連帯感を築くことが必要だと思います。つまり、自分たちに関わることで不合理感が生まれると、なぜ”自分たちばかり”という気持ちが生まれ、つらくなってくるということがあるのではないかと思います。

 私は通勤にバスを使います。大したことではないかもしれませんが、最初の緊急事態宣言が出た頃からおそらく主に運転手さんを守るために、運転手さんに近い左右の一番前の席を座れないようにしていて、現在もそのまま続いています。しかし学校が休校になった頃のようにバスに乗る人達が少なかった頃はよかったのですが、徐々に乗る人数はもとに戻り、通勤時間帯の朝晩に乗ると、かなり混雑度が高く、席に座れない人が結局は運転手さんの近くにたくさん立っており、これは感染予防になるのか???と思います。ましてビニールで運転手さんの周りを覆ってあり、さらに席に座らせないことで混雑度は増し、どういう意味があるのかわからないまま、ずっと同様な状態が全く変化のないまま1年くらい続いています。

 また人に聞いた話で恐縮ですが、都立公園中心に??、バスケットボールのゴールなどが撤去され、スポーツをする屋外の場所も制限されているようです。屋外は換気は良いわけですから、屋内でバスケットボールをやるよりはリスクが低いと思いますし、やりたい人たちが別の狭い屋内などに集まってへたに密接してゲームなど違う事をやるよりは健全で感染のリスクも低いと思いますがいかがでしょうか。

 さて私がこれらのことで言いたいのは、「がまんがまん」「stay home」と唱えても、代わりに”どのようにすれば感染リスクを減らして過ごせるのか”きちんと提案しないと、納得できず結局リスクのある行動をしてしまうのはないかと懸念します。下記の記事を見ても、本来なら模範を示すべき国家公務員であるにも関わらず、がまんできず宴会をきっかけにクラスターを起こした可能性があるようです。

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 そして公園でも下記の記事のように我慢しきれず、リスクのあることをされている人たちがいらっしゃるようです。

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 状況は全く違いますが、私はこれらのことで下記の記事のようなことを思い出しました。不合理に我慢させた結果”密輸と密造が横行”して、結局世の中が乱れてしまいました。結局この禁酒法を終わらせるのに必要なのは、憲法修正だったとのことです。

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 おそらくこのように、我慢して不合理感が続くと、納得できなくなり、”もういいや”というようなあきらめなども出現し、自分を律しきれず不合理なことをしたくなるのかなと私は思います。"stay home"と声高に我慢だけを強いるのではなく、まずは我慢を最小限にして感染リスクを少なくする生活の提案、そしてつじつまがあい不合理感がなく、”コロナ前の日常生活様式に近い生活はこうすればできる””コロナ禍後でのニューノーマルはこのようになる”といった実現可能なゴールをしっかりと設定し、”長期間の我慢を強いた後に気分が晴れやかになるような未来像を提示”してほしいなと切に願います。

 

 

努力と苦労

 さて、今日は私にとって嬉しいニュースが二つありました。下記の記事のように一つはNHKのニュースなどでも大きく取り上げられた、池江璃花子さんの復活、東京五輪代表に内定したことはもちろん皆さんご存知ですね。

 もう一つは、やはり下記の記事のように巨人がコロナ陽性の主力選手が4人(プラス濃厚接触者の数名)出たにも関わらず、2軍から即スタメンの立岡選手と香月選手が活躍し、さらに田口選手の代わりにトレードで巨人に来て、最近一軍に上がった廣岡選手も代打で活躍し勝利したことです。

 二つのことで共通しているのは、すべての方たちがしっかり努力して準備してきたということです。しかしながら池江さんは白血病からの復活、また巨人のこの3選手とも今季初ヒットで、香月選手も廣岡選手もトレードされてから初の一軍でのヒットを今日打っています。苦労が報われたと思ったかもしれません。

 

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 今私は、中野信子さんの「あなたの脳のしつけ方」を読んでいます。だいたい目から鱗の話ばかりなのですが、「努力のしつけ方」は私の見解とは少々異なるものでした。世の中には生まれつき努力できる人がいる一方で、生まれつき努力できない人もいる。努力できることは才能であると述べられていました。エリート音楽家とふつうの音楽家では練習時間が違い、技能を獲得するために必要な長時間の練習ができるようあらかじめ、遺伝子にプログラミングされている。一流と呼ばれる人たちは自分を追い込んで日々努力を積み重ねている、なぜ彼らはあんなにがんばれるのかと書かれています。努力が実りやすいものと実りにくいものがあり、せっかく努力を費やすのであれば、報われることに費やすのが賢明である。そのとおりですね。

 ところが努力できないことも一つの才能で、努力遺伝子を持たない人は「無駄な努力をしない才能に恵まれている」と書かれています。そしてそのような人は物事を効率的にこなす才能を持っていると言われています。そして時には一歩引いて何のために努力しているのかを冷静に問い直してみることが必要だと書かれています。

 ほとんどのことは中野さんの書かれた通りと思います。私は後者の努力遺伝子はもたず、努力できないほうの人間で、才能もないので物事を効率的にこなそうとはしているものの、たいしたことはできていません。しかし効率的でない無駄な努力は必要に迫られてしていると思います。上司の命令で部署の売り上げを集計し統計に基づいてグラフを作りなさいと言われた時に、”努力遺伝子をもっていない”人は、数字を入力するだけで統計やグラフを作成するプログラムを作るということを思いついて実行するということが書かれていますが、努力遺伝子を持っているからこそ、このように効率的に行おうとするのではないでしょうか?池江さんや巨人の選手もやみくもに努力、練習しているわけではなく、最近はデータなどに基づいた、よい結果を出すことが多い効率的な練習方法を苦労して、努力してやっていると思います。つまり努力遺伝子をもっていない人がいるとすれば、どんなことであっても結局苦労したり、努力したりするということが根本的に、効率的にできないので、私のように何事も中途半端ということになるのではないでしょうか?

 とはいえ、揚げ足をとっているだけで、中野さんはこのようなことは先刻ご承知と思いますので、変なところにこだわって申し訳ありません。おそらく「努力のしつけ方」でも触れられているとおり、努力中毒に陥りやすい日本人に注意を促すのが中野さんの趣旨なのでしょうね。

直言の臣、諫臣

 大河ドラマ「青天を衝け」を皆さんはみていらっしゃるでしょうか?第3話で、徳川斉昭が言われた「直言の臣」とは君主の間違いを正すために、処罰を恐れず自分の意見をハッキリと言うことができる家来のことだそうですね。平岡円四郎さんが徳川慶喜の「直言の臣」だそうですが、今後の「直言の臣」ぶりが楽しみですね。また主君を諫める家臣のことを「諫臣」と呼ぶそうですが、慶喜のお父さんの徳川斉昭にはっきりと物を言え、諫める家臣は藤田東湖さんだったそうです。

 さて間違いのない、失敗しない方であればこのような方たちは必要ないと思いますが、そんなドクターXのような(手術に関しては)完璧な人間はいないと思いますので、それぞれの組織のトップの方たちには「直言の臣、諫臣」がいらっしゃらないとだめだと思います。思えば、戦国武将の豊臣秀吉には黒田官兵衛が、上杉景勝には直江兼続が、武田信玄には板垣信方山本勘助(もちろん小説で描かれた部分が大きい人かもしれませんが)などがいたので、それなりに成功者として名が残っているのではないかと思われますし、このような方がいない場合やそういう方がいても聞く耳を持たない方は戦国時代では滅びる運命にあるのかなと思います。武田信玄の子どもの勝頼はどちらだったのでしょうか?

 家臣団(部下の方たち)からすれば、このような「直言の臣、諫臣」の方にがんばってもらわないと、組織はどんどん弱体化するので、ある意味トップよりも重要というわけですね。そのためか、黒田官兵衛直江兼続山本勘助さんは大河ドラマの主役の方たちですし、「半沢直樹」さんも「直言の臣、諫臣」ということになるのかなと思います。しかし実際には、政府に「直言の臣、諫臣」のような気持ちで提言した方たちかもしれないのに、要職から外されるということがあると菅総理は下記のように公言されていましたね。

菅首相、NHK改革反対した課長の異動は「左遷」 - 社会 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)

 私は下記の以前のブログで、このように書きました。

「 世の中には大人になってもお世辞を言われたい、あるいは常に持ち上げられていれば楽しく過ごせる人がいます。自分に耳の痛いことを言うような人は有能な人でも簡単に遠ざけ、周りをイエスマン、自分の思い通りにさせてくれる人だけ側近に置き、国民や考えてあげるべき人のことより、自分(や利害関係者)のみのことだけ自然に考えてしまう。テレビや映画だけのことかと思いきや、実際にも似たような人がいるとお思いの方は多いのかもしれません。」

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また別の以前のブログではmこのようにも述べています。

「子どもだましの政策ではなく、自分より優れた人(などいないと思っているのかもしれませんが)にも通用するような政策をさりげなく実行できる人が全世界で活躍することを望みます。それには周りをイエスマンで固めるのではなく、耳の痛いことも言ってくれる真の”ブレーン”を近くに置くことが必要だと私は思います。」

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 私はトップとなるような立場でも、トップが持つような見識もありませんが、これからは僭越ながら、自分がよく知っているトップの方々に「直言の臣、諫臣」がいらっしゃるかどうかという視点でもその人を観察したうえで、その組織が隆盛するか衰退するかを見極めていきたいと思います。