一流選手の条件(プレミア12を見て思ったこと)
プレミア12の打者では鈴木選手、浅村選手、周東選手、投手では今永投手、甲斐野投手、山崎投手などの素晴らしい活躍を見ていて、一流選手の条件を考えてみました。私の学生時代、某球団のクリーンアップで人気もあり、打率、打点、本塁打とも高い次元の選手がいました。その頃は時間もあったのでゆっくりテレビを見ていてびっくりしたのは、この選手はここで打てば勝てる、あるいは劣勢で同点打、起死回生の一打など価値ある一打というのはほとんどなく、打っているのはもう試合が決まった試合でホームラン連発したりなど、意味があまりないところで打っているのでした。これを私の部活の仲間に話したところ、有名選手であることから、その時はそんなことありえないでしょうと言われましたが、その後私のいうとおりだったと認識されました。その選手の名誉のために追加しますとその選手は後年、円熟味がでてきたのか、いいところで打つようになり、名実ともによい選手になったと記憶しています。
このように高打率、ホームラン数、得点圏打率、満塁の打率などそのままの数字では一流選手の指標としては信用できないということです。勝負強いとは、特に終盤負けていて、得点圏で同点・逆転打などを高い確率で打てるということだと思います。またピッチャーではまずは、僅差の得点圏でどのくらい抑えられているか?先発投手ならクオリティスタートはまず大事ですが、僅差でも勝利投手になれる、勝ち越した後得点を与えないなどでしょうか。5回以上を投げ、少得点しかとられず負けていることも評価されるべきと思います。救援投手なら僅差の試合でどのくらい抑えられているか?抑え投手なら僅差(3点差でなく1点差)でどのくらいセーブをあげているかでしょうか。
もちろんプロ野球選手に、基本的な身体能力+技術力は重要ですが、それを使いきれるかはメンタル面です。先日見たテレビで、広島で引退した新井貴選手が、護摩行をするようになってからホームラン数が格段に伸びたと紹介されていましたが、超一流選手になるにはこのように精神面を鍛えることが重要だと思います。精神面も鍛えられるか、向上させられるかどうかも見極めてから、スカウトは指名する選手を推薦するのだろうなと私は考えます。