「風の向こうへ駆け抜けろ」と「人馬一体」
皆さん、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
さて皆さんのお正月はいかがでしょうか?コロナ禍も2年目、感染のリスクに対応しながら、昨年の自粛一辺倒から変化はあるのだと思います。
私は年末にとりためていたビデオも少しみることができ、その中に「風の向こうへ駆け抜けろ」という全2回のNHKドラマもありました。なかなか良いドラマでした。
NHKのホームページにはこうあります。
「私は勝ちたいんです!」新人女性騎手、芦原瑞穂のひたむきな情熱が、人生を諦めていた人々の心に火をつけ、廃業寸前の厩舎が桜花賞に挑む!居場所を無くした少女と一人の男が出会い、馬を愛し、騎手の夢を諦めず挑み続け、その愛が周りの人々を結びつけ、共に未来に駆け抜けて行く。その風を、震災10年を迎える福島の桜が優しく見守る。
私は競馬に関して全くやったことはありません。しかし、今回のドラマで競馬のことが少しわかって?楽しめました。「馬を道具と思ってはいけない、馬は人間と一緒に生きるパートナーであり、馬と騎手が一緒に強くならなければ勝てない。馬を操る技術だけでなく、馬に操られる技術を持ち、人馬一体とならないと強くなれない、勝つことはできない」というのが今回のお話から私に理解できたことです。
さて、また野球のことに目を移しますと、昨年の巨人は負けるべくして負けたと思います。”馬”を”選手”に置き換えるとそれがよくわかりました。”馬と選手は違う”とお叱りを受けそうですが、競馬では騎手と馬、野球では首脳陣と選手に置き換えても、おかしくはないのかなと思います。昨年は、トレードで慕う選手も多く、FAから三顧の礼で迎えられた炭谷選手が去り、不祥事で日本ハムの退団を余儀なくされた中田選手が巨人に来たとたん禊(みそぎ)もなく、一軍で起用されました。外国人のエリック・テームズ選手は準備不足もあり?、デビュー戦で大けが、ジャスティン・スモーク選手はホームシックで退団、スコット・ハイネマン選手は常用していたサプリメントが日本で認められず?、体調不良で退団しています。これだけのことをみても「人馬一体」とはとても思えません。選手と首脳陣の間に相互理解がしっかりあったのでしょうか?さらに下記の記事を見ても、相変わらずだなと思いました。選手には「強い自立、自覚」を求める上から目線の一方、選手には責任が全くない数々の失敗に関して、読売・巨人のフロント・首脳陣、運営に携わる方々においては「強い自立、自覚」があるのでしょうか?
もちろん、記事になるのは氷山の一角であり、着々と読売・巨人のフロント・首脳陣、運営に携わる方々の意識改革は進んでいるのかもしれません。しかし、個々の選手が首脳陣の意図をよく理解し、「私は勝ちたいんです!」という意識をもつことができなければ、来年もチーム一丸となって戦うことはできず、昨年と同様の結果になりかねません。昨年も今年も今のところ個々のレベルアップの話ばかりで、「人馬一体」の話は出てこないように思います。野球は言うまでもなくチームスポーツです。競馬のように”馬と騎手”に凝縮されるような競技であっても、厩舎で働いている人たち、馬主の方など、それぞれの方々が努力して勝利を得ているのです。今後は下記のような「一枚岩でつかんだ日本一」のような記事が巨人から出てくることを望んでいます。