楽になることと楽をすること
皆さんこんにちは。今日の暑さは格別ですがお盆休み(ではなく働いている方もいらっしゃるでしょうが)いかがお過ごしでしょうか。最近は少し歩いて家や職場にたどりつくと、汗が噴き出て暑くてしばらく動けないですが、涼んでようやく楽になってきます。しかし、歩くことは健康に重要なので体力を維持する目的でなるべくがんばって歩くようにしています。歩いている最中は楽ではなくつらいですが、到着するとほっとして楽になります。ビールなど飲むと喉の渇きも癒され(推奨しているわけではありません)、リラックスできる人も多いでしょう。
さて、巨人はこの間鮮やかなサヨナラ勝ちをしました。増田大選手、亀井選手、原監督の采配、三位一体の勝利と言えるでしょう。選手にスポットを当てると、増田選手も亀井選手もよく練習をして、いつも入念に準備をされているからこそ、あのようなここぞというところで力を発揮できるのだと思います。日頃楽ではない練習を積み重ね、本番の試合でしっかり力を発揮できる、これは楽をしていてはできないと思います。”アリとキリギリス”や”うさぎとかめ”の話でも感じられることですが、楽をせず、小さいこと、ゆっくりとした一歩でも着実に積み重ねることの重要さは、みなさんもよくご存知と思います。増田選手も亀井選手も巨人軍の中でこのように重要な役目を担っていることから、気持ちに張りが出て、重要な仕事をを成し遂げた後、ほっとして楽になったと一息つき、達成感を味わっていることでしょう。
現在はいろいろなことが便利になり、効率的な勉強方法や仕事の方法で着実に成果をあげられている方は多いと思います。人口も増えており、世界経済も規模が大きくなり、昔よりも各人の仕事量が増えているわけであり、効率的に物事を進めないととても追いついてはいけないということは事実だと思いますし、これは楽をしていることとは違うと思います。しかし私の感じていることが正しいかどうかわかりませんが、楽をするのと効率的にするのをはき違えている人もいるのかなと思うことがあります。
特に子どもさんは、もともといろいろなことを”やってみたい、伸びたい”気持ちが強いはずなのに、”大変だからやらない”、”楽じゃないからやらない”など小さいころからそういう風潮がでてきているように感じることもあり、これは大変危険なことなのではないかなと思います。学校教育では、いろいろな配慮が必要な児童に個別支援計画をたて、その子にあった支援をしていくことが重要とされていると聞いています。これは楽をさせているのではなく、その子に合った最適な指導方法を考えているのであり、その子の可能性を最大限引き出すために必要ですが、これをまた”楽をさせている”と勘違いしている大人もいるようです。
昔?のようにむやみやたらと根性論で勉強をさせたり、仕事をさせたりするのはだめですが、楽をさせず一生懸命やらせて達成感を味わせ、ほっとして楽になったひとときを味わわせる、指導者がこういう方針を続けていけば、”皆さんが幸福感を味わえる”持続可能な素晴らしい社会となるのではないでしょうか。