アピールと調整 -プロ野球キャンプ序盤ー
忙しくて?長らく更新しておらず申し訳ありません。
2月1日キャンプインして10日経ちますね。若手選手、実績のない選手にとっては紅白戦やブルペン、フリーバッティングなど毎日アピールの場だと思います。実戦形式で最もアピールできることは確かですが、ヘマをしても逆アピールになります。キャンプは調整の場であることも忘れてはなりません。
すでに有力選手、新人のケガのニュースも飛び込んできています。このケガをした選手たちがすべて自己管理を怠ったとは言えませんし、チームの指導者の責任とは言えないものもあるでしょう。しかし究極的に言えばこれらの問題も多いのではないかと思います。ケガを恐れてアピールしないのは問題ですが、無理をすればケガをするのは当たり前です。休日返上で練習するのは結構ですが、目的のない「休日返上は働き者!」のアピールはやめたほうがよいと思います。
では早期にアピールすべき選手は今の時期どうすればよいのか?まずは「前より本人の長所がさらに伸びているじゃない」と思わせることです。また一軍で使うには「ちょっとここが克服されていないと...」ということが改善されているかどうかも鍵だと思います。要するに自分を知って自分の長所・短所が何であるのか、まず己を知らないと一流選手にはなれないということです。一流の野球選手に何が必要なのか?残念ながら僕には一般的視野でしかわかりません。往年の名選手、名評論家野村克也さんの訃報を耳にして、本当にプロ野球界にとっては貴重な人材が亡くなられて大変ショックです。彼が書いたものを目にしていつも目から鱗、納得することばかりでした。野村さんならかなりの部分理解されていたのだろうなと思います。
先日田淵幸一さんが、400勝ピッチャーの金田投手は姿勢がよかったが、昨年のロッテドラフト一位で体の柔らかい佐々木投手の姿勢がそれほどでもないと言われていました。私も姿勢が悪いので、改善しなければならないと思っていたところにこの発言を聞いてやはり姿勢の大事さを改めて認識しました。ロッテの佐々木投手がこれを耳にしているかどうかわかりませんが、大いに参考にすべきと思います。
日本プロ野球最多安打の張本選手が言われていました。キャンプ序盤で騒がれている選手はあてにならないと。このように言われないよう、調整とアピールを高次元で行える選手を育て上げられるよう各球団のコーチや監督には素晴らしい指導を、選手たちにはゆるぎない自覚を培っていただきたいなと思います。偉そうに僭越な発言失礼いたしました。