昭和・平成・令和 徒然なるままに

徒然なるままに様々なことを思いつきで語りたいと思います。特にプロ野球の現在過去未来、ジャイアンツの戦略イメージについて語ったり、プロ野球選手や皆様の生活にちょっとしたよい変化を与えられるよう情報を提供し活動していきたいと思います。ふと心に浮かんだ取るに足らない話題ばかりで大変恐縮ですがお付き合いのほどお願いいたします。。

専門家と現場

 コロナ禍になってから、コロナ対策ではこれからどうしていったらよいのか、メディアに専門家の先生方が登場することが頻繁にみられます。この方たちの普段の生活や経験・実績は知る由もありませんが、この方たちは時々でも現場で診療している医師の方々や、患者さんの声を聞いたりしているのかなとしばしば疑問に思います。

 コロナ禍に限らずこのような性質の問題は、もちろん今までの経験も必要ですが、新しく出現した状況で未知のことが多いと思いますし、日々情勢が変化するので現場にも出入りして、いろいろな確認事項が必要だと思うのですが、病院と関係のないと思われる文科系大学などの元医師と思われる専門家の先生方が出てきても、この人たちは本当にわかっているのかしらと思ってしまいます。また、本当の専門家の方たちは、現場で忙しいので出てこられないのではないかとも思ってしまいます。そういう穿った見方をする人たちを見越して、まさに現場で働いている一線の先生方を呼んで番組を作っているところもあるので、そのような番組が信用できることはまず間違いありません。

 若いころに、大変お世話になった先生が言われた(直接的に聞いたか間接的に聞いたかか覚えていませんが)ことを思い出します。「そのことを一生懸命調べて勉強したら、君たちがそのことに対して一番詳しくなる」と。ということは、患者さんを目の前にして、何とか改善させようと奮闘し、勉強している医師の方々が本当は一番の専門家なのですね。経験や実績も大事なので、教授などの肩書も専門を測る上では重要な要素ですが、現場での経験や実績も定かではなく「あー、この人また同じことを言ってる、アップデートしていないなあ。」と感じられる専門家の方々の言われることは、話半分と思ってもよいのかもしれませんね。

 さてプロ野球も開幕し、今朝の番組で元巨人の桑田真澄投手がヤクルトの奥川投手はしばらくファームで鍛えたほうがよいと言われ、「いまのフォームだと腕に頼った投げ方で、すごく腕を思い切り振っているように見える。長く活躍するには勝手に腕が振られるようなフォームを身につけなければいけない。」と未来のエースに助言しています。たまたま昨日から新人投手の投げ方について考えていたので目から鱗が落ちました。新人投手でも思い切り腕を振って上半身主体で投げている投手がいる反面、余力を残しつつ身体全体で投げる投手もいるなと思ったところでした。巨人の昨年のドラフト2位太田投手は後者のように見え、力強さが出てくれば今年中には一軍で見られるかもしれないなと思いました。

 桑田選手は実績は申し分ありませんし、投だけでなく、守や打もセンス抜群で肘の手術や大リーグなど幾多の修羅場も経験し、コーチにはなっていないものの、少年野球などの指導経験も豊富ですよね。プロ野球解説もしていらっしゃるのでキャンプや球場にも足繁く通っているでしょうから、専門家と言っても、アンチ巨人以外の人では異論を唱える人はいないと思います。専門領域の医師・医学関係者以外の一般の方々は、コロナのことに限らずメディアに登場される方たちが本当に専門家なのかわからないわけですから、コメントされる専門家の方々もぜひコメントする前にしっかりアップデートして、現在の現場や状況、改善方法が手に取るように理解できるような解説をお願いしたいと思います。もちろん、いつでも理解が行き届かない私にはどのような専門家の先生方がコメントされても大変勉強にはなりますが。

 

 

 

微妙なズレと微修正・微調整

 プロ野球も練習試合がたけなわで、開幕も直前ですが、無観客試合が残念と思っている方も多いのではないでしょうか?

 さて、開幕が近づけば一軍から二軍へのふるい落としが始まるわけで、実力不足あるいは調整不足の選手はもちろん二軍行きとなるわけです。実力の十分な選手や実績があまりに十分な選手は微修正・微調整すれば残れるわけですが、実績のない選手は能力をアップさせしっかり修正・調整して練習試合で実績を残さないと、一軍に残れないわけですね。

 巨人の投手陣は菅野、田口、メルセデス、戸郷選手までは比較的順調のようですが、サンチェス投手は日本では実績を残していないうえに、制球力もままならず今のままでは通用しない可能性が高いので、微かどうかわかりませんが、修正・調整が必要だと思います。二軍で調整するのか、一軍に帯同させて修正・調整するのかは首脳陣が決めることですが、失点の大きさを考えると、私は二軍に行くほうがよいと思います。桜井投手は二軍杉内コーチの助言で力強さを取り戻し、一軍レベルに戻ったので先発ローテーションに残ってきそうですが、時々バランスを杉内コーチなどに見ていただいたほうが、調子を維持できるのではないかと思います。中継ぎでは昨年投げ方を変えた中川投手は昨年のよい時には戻っていないように見えるので、よい時のビデオを見るなりして微修正・微調整したほうがよいと思います。鍬原投手は、原監督が落ち込まなくてよいと言われていますが、やはり投げ方を変えているので、一番打ち取れているときのビデオなどを見て微調整・微修正すれば、オープン戦などで見せているように力はあるわけですから先発陣に食い込むことができると思います。

 世界の本塁打王王貞治選手もスランプがありました。私の記憶が確かならば、スランプのときは背中が丸まってくると解説者が言われており、調子が悪い時は本来打ちにくい左投手のほうが先に打てるようになり調子を戻してくるなどとも解説されていましたね。この頃の王選手は偉大過ぎるので、誰かアドバイスするコーチがいらっしゃったのでしょうか?おそらく自分で気づいて徐々に修正し、調子を戻していたのだと想像しますが、現在なら情報も多くもっと早く修正できたのかもしれませんね。

 私は偉大な選手で責任感のある選手であればあるほど、スランプの期間は短くしたいと思っていると思いますので、ふだんから微妙なズレに気づき微修正・微調整を積極的にしていると思います。これは別の仕事をしている我々にも言えることで、技術やコミュニケーションなどの際に微妙なズレを感じて微修正・微調整しなくてはと思ったことも多いのではないかと思います。しかし、ズレを感じた時に大きなズレと感じて修正を許す前に相手にアウトと宣告されることも現代社会では増えているのではないかと感じます。そういう意味では、プロ野球は1回失敗したからアウトとなる世界ではないように思いますし、現代社会でも内容や程度にもよると思いますが、もう少しお互い微修正・微調整は許すくらい寛容でないといけないのではないかと思います。まあアウトの場合はこの輩は修正・調整できると感じないのかもしれませんから、最初からダメでうまくいかないことを暗示しているのかもしれません。しかし、もしかすると微修正・微調整したら「実は大業ができたのに」ということがあるかもしれず、大きな損失につながっているかもしれません。プロ野球でトレードしたら大活躍したというのもそういうことになるのかもしれませんね!?

目に見えるものと見えないもの

 石立鉄男主演のホームコメディドラマに「雑居時代」という知る人にとっては大変有名な作品があります。その中で大原麗子さんが、確か「恋だとか愛だとかそんな目に見えないものが本当にあるかどうかわからないのに」というセリフを言われたと思います。恋人役の石立さんはその後「自分にはあった」と話し、そのような言葉を聞きたかった大原さんを安心させます。またメルギブソン主演の「ハートオブウーマン」では、入浴中たまたま感電した後、女性が頭で考えていることがわかるようになってしまい、それを仕事やプライベートに生かしたり、楽しんだりして新たな人間性を培っていくというハリウッド映画があります。このように目に見えないものを感じ取ることは非常に難しいものです。さらに言えば、人間なんていい加減なもので、その時考えていたことを忘れてしまい、しばらく後には全く正反対のことを考えることもあるでしょう。ドラマや実際の場面でも特に問題ないと思っていた人間関係において、突然相手から思わぬことを言われたりすることも多いのではないかと思います。

 コロナ禍で増えていると思われるオンライン会議やオンライン就活、オンライン婚活、オンライン診療などでも、画面で目に見える表情やしぐさの確認なども大変でしょうが、それを含めてどうやって解釈し、評価し、前に進めていけるのでしょうか?現在再放送中の「逃げるは恥だが役に立つ」では主人公の新垣結衣さんは、オンラインではありませんが、就活で採用寸前の最後の二人になったりしても、ことごとく落とされてしまいます。まあ役中の新垣さんが大変有能で魅力的な方なので、よほどのことがない限りドラマでしかありえない設定だとは思いますが、実際の社会でも地縁、血縁、学閥などその他の要素が大きいのでそうとも言えないかもしれません。

 今後はオンライン要素が加わるので、オンラインでなければ採用されていた、オンラインだから採用されたということは、十分あり得るのだろうなと思いますし、オンラインでのアピールの仕方などさらに新たな能力、人間の柔軟性が求められるのでしょう。この場合、これからの時代にしっかり対応できそうな方々という視点が大事なんだろうなと思います。

 前回でお話した「クルマでいこう!」の岡崎五朗さんが車のスペックに表れないクルマの魅力についてよくお話されます。実際社会ではスペック(学歴、肩書、地位、性別や容姿など)重視でモノをみる方も多いと思いますが、やはり最後にモノを言うのは、その人の人となり、人間力、魅力だと思います。オンラインでもぜひこのあたりの王道ともいえるべき評価基準については見失わないでいただきたいなと思います。採用者は人選を誤ることにより、その組織が将来弱くなり、ひいてはその組織の存続に関わると考えるべきだと思います。

 スペックといえば総理大臣は肩書、地位とも日本では最高なはずなので、ぜひお辞めになるときには、私はこれだけ日本・国際社会のために尽くしたということが誇れるように(もちろんそれは自己満足ではだめで日本・国際社会から評価されなければなりません。)、次の政権につつがなく移譲していただきたいなと思います。また”目に見えないものも含めて”直接的にその総理を選んだ与党、また間接的には選んだことになる我々国民も日本が弱くならないように責任を持った選択や行動をせねばならないと思います。

「クルマでいこう!」VS「新車情報」

 皆さんはクルマがお好きでしょうか?私はまだクルマが買えない少年時代から市販車が好きでした。4歳頃からクルマの車名もほとんど把握していたような気がしますし、物心ついたころから幼稚園や学校の行き帰りにフロントガラスの角度をいつも確認し、角度が寝ているクルマが好きだったことを覚えていますのでクルマへのこだわりが非常に強かったのだと思います。中学生くらいになると三菱のデザインに魅せられ、ギャランラムダやミラージュが欲しいなと思っていたものの一度もまだ三菱を購入はできていません、

 さてテレビ神奈川では「クルマでいこう!」という岡崎五朗さんと藤島知子さんのクルマ情報番組があり、ビデオに録画して欠かさず見ています。うちの容量の小さい古いハードディスクビデオに録画していてもなかなか見られず、家族では私しか興味もなく容量のかなりの部分を占めていってしまうことから家族には大変不評です。しかしクルマが好きだからみているだけでなく、岡崎さんや藤島さんがどこにこだわって番組を作られているか見るのがいつも楽しみになっています。

 さて、「クルマでいこう!」の始まる前の同様の番組は見ていなかったのかとんと記憶がないのですが、その前の前の「新車情報」はよく見ていてしっかり覚えています。司会の三本和彦さんもこだわりの強い方でした。現在の「クルマでいこう!」でも藤島さんの室内のユーティリティチェックというのがありますが、三本さんはトランク内を一定の長さの棒を使って測定もし、辛口トークで三本節を聞かせていただき、アシスタントやメーカー担当者との”ぶしつけな”やりとりを含め、その本音トークで楽しませてくれました。

 三本さんと岡崎さんの違いを当初は非常に感じつつ、岡崎さんの軽妙な?トークを聞いていて、三本さんならこうはいわないだろうなとか思っていた時代が私の中でしばらく続きました。しかしいつのまにか岡崎さんと藤島さんの個性に慣れ、岡崎さんが外車をよく取り上げ、外車好み?ということもあり、いつか外車を買いたいとも思いつつ、自分の懐と現在の14年乗っている愛車とをずっとにらめっこしている状態です。

 このようなクルマ専門番組は視聴者もクルマ離れが強い若い人が多い昨今、一定程度の数までしか伸びないのではないかと思いますが、いかに番組をこだわって作るかによって視聴者が共感をもって長年見てくれるかにつながるのではないでしょうか。専門番組で特に司会の方のこだわりのない番組はつまらないと思います。ただこだわりは「視聴者、クルマの好きな人、クルマを買おうとする人の目線」でのこだわりと「作り手がどういう番組にしたいか、またさらによりよい番組にしたい」というこだわりが最も大事だとは思いますが。

 

一粒で300m、一粒で1時間?

 皆さんは朝起きた時にすっきりリフレッシュ感を持って起きられるでしょうか?私はこのところ、夜寝たはずなのに朝まだ寝足りない、もう少し寝たいと思うことが多く、起きてからしばらくは眠気と戦うことが多いです。しかもそのまま日中も眠いことがあり、これが何とか出来たらなといつも思います。その理由はおそらく早朝にトイレに行きちょっと起きてしまうことが多いからだと思いますが、夜中にトイレに行くのは年をとって増えると言われるものの子供や若い人でも見られることから、年を取って全体に睡眠の質が落ちているのでしょうね。この眠気を取るために、緑茶やコーヒーなどのカフェインで何とかしようと思うのですが、なかなかうまくいきません。

 日中の眠気が強い過眠症という病気があり、それらに使える眠気を抑える薬を自分にも使えたらなとも思うこともありますが、もちろんこんな薬を使うには厳しい縛りもあり、こんなことで処方してもらえそうにもありません。おそらく加齢による睡眠の質の悪さのせいですから過眠症ではない?自分のこのような眠気に効くかどうかもわかりません。夜よく眠れない不眠症では日中の疲労や眠気、注意・集中力・意欲の低下をきたすので、薬物治療では睡眠薬を使うことが多いようです。しかし、睡眠薬ではよく眠れない、また副作用があるなどまだまだ安心して使用できないなと感じる人は多いでしょう。

 脳には1年足らずで脳の重さと同程度の有害な老廃物がたまります。これを運び出すリンパ系はないと昔から信じられてきましたが、近年の研究で同様の導管システム「グリンパティック系」が脳を健全に保つために睡眠中に最も活発に働いていることがわかりました。このことはアルツハイマー病やパーキンソン病など脳に有害なタンパク質が蓄積する神経疾患を治療する重要な手がかりになると期待されているそうです。また寝不足マウスの脳内では、眠くなると脳内のタンパク質が活性化する「リン酸化」と呼ばれる反応が起き、眠ると元に戻るそうです。この反応をじゃまする薬を与えると、マウスの眠気が収まると筑波大の睡眠の研究グループが近年発見しています。これらの発見から健康に結びつく睡眠のための薬がいずれ開発されるのではないかという期待は高まります。

 超一流のプロテニスプレイヤーフェデラーは「1日に11~12時間は寝ないといけない。それくらいの睡眠時間がないと、支障が出てしまうんだ」と語っていたそうで、夜に10時間睡眠、日中にも2時間の仮眠を取ることが習慣になっており特に大会期間中、長時間の睡眠をとることを意識しているそうです。ソフトバンクの松田選手も「12時間は寝ますよ。野球であれだけ体を使っているのでね。12時間寝ることでやっと疲れが取れて、ケガせずにプレーできていると思っている」と言われています。

 皆さんはグリコの「一粒300メートル」というのを聞いたことがあるかもしれません。グリコのホームページにはこうあります。「アソビグリコ」 (キャラメル) には、一粒( 16.5 kcal )で300メートル走ることのできるエネルギーが含まれているそうです。年齢20歳の男性が分速160m で走ると、1分間に使うエネルギーは 8.71 kcal になり、一粒で 1.89分、約300m走れることになるそうです。このことから300mなのですね。

 30代後半で長く活躍されているフェデラー選手や松田選手のようには夜長く眠れず、すっきりしないというような人たちには、睡眠薬ではなく、朝にすっきりするために「一粒で1時間」睡眠が足りなかった分の眠気を解消し、流しきれなかった老廃物も流してくれるようなサプリや薬が開発されたら、多くの人がこのように元気で素晴らしいパフォーマンスを年齢を重ねてもできるのになあと思います。もちろんこれらの薬やサプリが乱用されれば、夜寝ない人が増えて逆に健康を害する人が増える、あるいはパフォーマンスを上げるために2粒、3粒飲んでドーピング問題も生んでしまうようになるかもしれないので注意が必要ですね。短時間の昼寝の効用が言われて久しく、20分くらいの仮眠をお昼にとることが「1粒で1時間」に代わる、現状では最上の治療になるのかもしれません。

 

プロ野球とインシデント・アクシデント

 以前「検診の効用とプロ野球」と題したときに、ロッテの順天堂大学病院との医療面、栄養面、コンディショニング面での提携が発表されたことも言及しました。ジャイアンツはそれとは関係ありませんが、ドラ1の堀田選手の肘手術はあったものの、その後故障者も順調に回復し陣容がそろっての開幕となるかと思っていました。ところがここにきてまた中心選手の丸外野手(開幕には間に合うようですが)や今年最も期待されているひとりといってもよい山下航外野手の重大なケガ(アクシデント)が判明して、開幕日が決まろうかというときにがっかりしてしまった巨人ファンの方も多いのではないかと思います。

 さてこれらのことが病院で起これば、医療従事者はインシデントアクシデントレポートを書かねばなりません。厚生労働省はインシデントについて、日常診療の場で、誤った医療行為などが患者に実施される前に発見されたもの、あるいは誤った医療行為などが実施されたが、結果として患者に影響を及ぼすに至らなかったもので、ヒヤリハットと同義と定義しています。アクシデントとは、防止可能なものか、過失によるものかにかかわらず、不適切な医療行為(必要な医療行為がなされなかった場合を含む。)が、結果として患者へ意図しない傷害を生じ、その経過が一定程度以上の影響を与えた事象をいいます。インシデントレポートは重大な医療事故を未然に防止するために作成し、アクシデントレポートは起きてしまった医療事故の再発を防止するために作成します。1件の重大な事故の背後には、重大な事故に至らなかった29件の軽微な事故が隠れており、さらにその背後には事故には至らなかったが300件の異常、いわゆるインシデントが隠れているというハインリッヒの法則があります。そのため起きてしまう可能性があるたくさんの医療事故を防ぐ目的で、インシデント・アクシデントレポートが作成された後、病院内の安全管理委員会等による調査・分析・報告・周知を行い、委員会の組織を中心として具体的な再発・防止策をしっかり検討・策定していきます。

 プロ野球球団も大学病院と提携する時代であり、重大なアクシデントが起きることによって選手の健康が害され、活躍の機会や選手生命が失われるだけでなく、ペナントレースの成績や人気、ひいては球団や選手の収入などにも関わるわけですから、ぜひ安全管理委員会のような安全面を積極的に考えていく組織の構築が必要ですね。ちなみに阪神などは今回コロナウイルスに罹患した選手たちもいらっしゃったわけですから、やはり病院にあるような感染対策委員会というような組織もその中に組み込んでいくべきでしょう。選手がケガや病気で活躍できないということが今後さらに少なくなるよう是非プロ野球、ひいてはスポーツ界を支える方々が中心になって、より真剣に考えていただきたいと思います。私が知らないだけで、ロッテなどはかなり進んだシステムを持っているのかもしれませんし、おそらく大リーグなどはしっかりとしたシステムを持っているのだと思います。ケガは不可抗力、あるいは自己責任・自己管理の甘さなどというだけで片付けられる時代は去り、中心選手のケガが多かったので優勝できなかったなどのコメントも少なくなり、活躍すべき選手が、ケガや病気が減って安心して活躍できるような時代になるよう切に願います。

アベノマスクと刑事コロンボ

 アベノマスクは皆さんに届いたでしょうか?私の家にはいっこうに届きません。その中で今日帰りに寄ってみたナチュラルローソンでは不織布のマスクが山積みで売り出されていました。何のためのこの布マスク配布なのか?国民が働いて納めた税金が熟慮されないで使われた?ように感じますし、庶民の自分にとっては本当にやるせない気持ちです。東京高検検事長の定年延長法案も、官邸の関与がどの程度かはともかくとして、コロナ禍で皆さんのお仕事が打撃をうけており、失職している方もいらっしゃる中、特定の人のみ優遇しているととられかねない法案を通そうとすることの意味はよくわかりません。自分がこの定年延長される立場であれば、ご辞退申し上げたいと感じると思います。少なくともこれらのことをする前に、なぜ必要なのか?それ以外にもっとよいことはないのか?などに関して国民が納得するような説明をすべきではないでしょうか?

 話は変わりますが、しばらく前からBSプレミアム刑事コロンボの初期の作品の放送が始まりました。見忘れることも多いのですが、見ているとコロンボ刑事が身勝手な理由で完全犯罪の殺人を目論む犯人を時には策を弄して追い詰めていく様が非常に微笑ましく描かれており、一級のエンターテイメントと感じます。コロンボ刑事は回数を重ねるごとに、頭もぼさぼさ、コートがぼろぼろ、車もぼろぼろになっていく感じで、周りのパリッとした方たちの中で異彩を放ちながら、最初に自分の尺度で疑問点を感じることから裕福で地位もある犯人の殺人を確信し、追い詰めていきます。最初は風采の上がらない刑事なので能力もないだろうと油断し、リップサービスを惜しまなかった犯人が徐々にコロンボの推理に付き合わされ、これは何とかしないといけないと感じ、余裕がなくなってぼろをだしてしまう様を描きます。コロンボ刑事は命を狙われることもほとんどなく、安心してみていられるサスペンスというよりコメディ作品なのかなと思います。

 刑事コロンボは殺人課の刑事なので、安倍総理や官邸を追い詰めていくことはできませんし、もちろんコロンボさんは架空の人物です。しかしもしコロンボさんがジャーナリストであったり、野党の議員だったりすれば、人を楽しませながらこれらの方々を追い詰めていく様をみせてくれ、コロナ禍で心身が疲れている人たちも心のもやもやが晴れて、スッキリしたと思えるかもしれませんね。